「えびす・よしとし」と名乗る。2013年4月に処長に就いて以来、九州と台湾の絆を深める活動に
積極的に取り組んでいる。
先般2月1日に熊本で執り行われた平井数馬先生顕彰会主催の慰霊祭・顕彰会でも「台湾に残され
た日本文化」と題して講演、好評を博した。日本から台湾への修学旅行も、福岡などでセミナーを
開いて促している。
戎処長の1月の活動をみても、九州?山口台湾商工会議所の新年会に出席(1月11日)、西日本台
湾学友会の新年会に出席(1月12日)、RKB?日放送株式会社会長夫人の永守彰子先生による講演会
を弁事処で開催(1月15日)、チャイナエアライン宮崎-台北線就航5周年記念セレモニーに出席(1
月21日)、熊本県トラック協会にて「九州と台湾の強固な信頼関係」を題として講演(1月23
日)、九州国際重粒子線がん治療センターを訪問(1月26日)、福岡大学に衛藤卓也学長を訪問(1
月27日)、九州経済産業局に岸本吉生局長を訪問(1月29日)、佐賀県唐津市に坂井俊之市長を訪
問(1月30日)など超多忙な日々を送られているようだ。
このような活動を展開する戎処長に「ネットアイビー(NETIB)」が注目、インタビューしてい
る。
産経新聞も昨年11月に戎処長へのインタビューを掲載しており、そのときに下記のプロフィール
を掲載している。
<えびす・よしとし 台北市生まれ、61歳。輔仁大学卒。82年に台湾外交部(外務省に相当)入り
し、日本畑を歩む。台北駐日経済文化弁事処顧問などを経て、昨年4月、台北駐福岡経済文化弁事
処の処長に就任した。>
◆台北駐大阪経済文化弁事処福岡分処
福岡市中央区桜坂3-12-42
TEL:092-734-2810 FAX:092-734-2819
E-mail:teco.fkk@gmail.com
HP:http://www.roc-taiwan.org/JP/FUK
台湾総領事、九州と台湾の交流活性化へ提言
【ネットアイビー(NETIB)ニュース:2015年2月2日】
http://www.data-max.co.jp/area_and_culture/2015/02/29543/0202_sn1/
台湾総領事館にあたる台北駐福岡経済文化弁事処の戎義俊総領事(処長)が、NETIBの取材に対
し、「九州と台湾の交流への観光促進策」を提言した。
その1つ目が「国際旅行博(ITF)の活用」。昨年、台湾政府観光局が発表した統計によると、
2014年1月から12月に訪日した台湾人観光客は合計297万1,846人で、韓国の283万人を抜き、訪日
外国人観光客の1位になった。一方、日本から台湾を訪れた観光客は163万4,790人。戎総領事は
「数字上の統計を見ると、台湾の日本に対する『観光逆差』が130万人で、九州の人たちを台湾に
呼び込む仕掛けが必要だろう。そのなかで、台湾最大規模の国際旅行博(ITF)を活用することが
大切。自治体がブースを出して宣伝すれば効果的で、旅行業界からのアプローチは有効だ」と語っ
た。
一昨年、九州を訪れた台湾旅行客は16万9,000人、昨年は史上初めて20万人を超えたが、北海道
の26万、沖縄の24万と比較すると、低い数字と言える。そのなかで、戎総領事は「格安航空会社
(LCC)の誘致」も必要だと話す。「昨年、訪日した台湾人212万人のうち、3割がLCCを利用したと
言われている。東京・羽田から台北・桃園へのLCCが誕生するという情報が入っている。半額から3
分の1の値段ということで、とくに、若い人にとっての利便性が高まる。九州も、各県の自治体、
空港が誘致することで、台湾へのLCCを整備できないか。LCCが誕生すれば、観光客も格段に増える
だろう」としている。
また、「台湾版『オルレコース』の開発」も挙げる。「今後は円安によって、台湾からの観光客
の増加ペースが加速する可能性がある。しかし、台湾人の大多数の行き先は、東京や大阪・京都、
北海道。九州の知名度はまだまだ低い。九州には韓国人観光客が多く訪れているが、その背景に
は、山歩きを楽しむ韓国文化『オルレ』を観光に導入したことも要因だ。
韓国の多くの年輩の方が、九州の山道を堪能している。台湾は自転車文化が盛んで、自転車メー
カー『ジャイアント』は世界シェアの4割を占める。台湾では家族連れのサイクリングが盛んだ。
この趣向を活かし、台湾人も好む『サイクリングコース』を開発するのはどうだろうか。熊本県
は、すでに阿蘇、高千穂、竹田などを結ぶサイクリングコースを計画している。九州が協同で全域
の『魅力』を創造していくことが効果的」と提言。そのうえで、「台湾と九州は共通点が多い。台
湾は世界一の親日国家。九州の人にも昨年の故宮展をきっかけに台湾を訪れてほしい」と話してい
る。
【杉本 尚丈】