旅行者が延べ1000万人突破したことを記念し、交通部観光局が日本の観光業界関係者やメディアを
招き、東京港区の品川プリンスホテルで「台湾美食の饗宴─感謝の夕べ」を催した。台湾美食展の
料理コンテストで優勝した一流の職人12人が、台湾ならではの円卓料理でもてなしたという。
台湾観光協会の頼瑟珍会長は500万人の内訳について、350万人は台湾からの訪日旅行者で150万
人が日本からの訪台旅行者だと述べている。
ちなみに、日本政府観光局が12月17日に発表した1月から11月の累計における前年同期比のベス
ト5は、中国:464万6700人(109%増)、韓国:358万600人(44.4%増)、台湾:341万1300人
(30.3%)増の、香港:136万6900人(66.7%増)、タイ:70万3200人(21.0%増)だった。
日台間は人的往来もさることながら、姉妹都市や鉄道などの提携が頻繁に結ばれ、教育旅行者も
急増している。
このような良好な日台関係を踏まえ、亜東関係協会の張仁久・秘書長が12月22日の定例記者会見
において「来年どの政党が政権与党になろうとも、台日関係はますます良くなるのみだ」「向こう
数ヶ月、台日関係に新たな進展があるはず」と指摘したという。張秘書長は「新たな進展」の内容
は公表しなかったようだが、大いに期待して待ちたい。下記にそれを伝える台湾国際放送の記事を
ご紹介する。
ちなみに、台北駐日経済文化代表処の業務部長をつとめた張仁久氏は羅坤燦・亜東関係協会秘書
長の後任として就任しているが、来年1月には、現在、台北駐大阪経済文化弁事処(領事館に相
当)の処長をつとめる蔡明耀氏が張仁久・秘書長の後任として就任する予定だという。
外交部、来年の台日関係を楽観視
【台湾国際放送:2015年12月22日】
外交部が来年の台湾と日本との関係について明るい見通しを示した。外交部亜東関係協会の張仁
久・秘書長は22日、定例記者会見で、台湾と日本の関係は、来年1月に行われる次期総統選挙の影
響を受けないとし、来年どの政党が政権与党になろうとも、台日関係はますます良くなるのみだと
指摘した。
張・秘書長は、「次期総統選挙後も、台日双方の関係が前進すると信じている。どの政党が政権
与党になろうかその影響を受けないと思う。向こう数ヶ月、台日関係に新たな進展があるはずだ。
そして来年も更なる発展が期待できる」と述べた。
日本との外交業務に携わって30年の張・秘書長によると、台日関係は過去7年、急速な発展を遂
げた。この7年を過去20数年と比べたら、双方の関係の進展が一目瞭然だという。
張・秘書長は、今年の日本からの政界関係者の台湾訪問についても触れ、亜東関係協会は今年1
月から11月まで、日本からの訪問団を209、貴賓を合わせて2379人接待した。そのうち、国会議員
が64人、地方の首長が19人だとし、これは驚異的な数字で非常に印象深かったものだと強調した。