宮崎正弘氏が蘇貞昌(行政院院長)氏と単独会見

蘇院長、台湾人の外登証国籍欄が「中国」とされていることに不公平を表明

「日本の台湾人の扱いは不公平だ」−台湾首相・蘇貞昌(行政院院長)氏と単独会見
【11月11日「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」通巻第1612号】

 台湾取材から戻りました。

 おりから陳水扁総統を引きずり下ろそうとする野党、外省人、中華思想組の「下台」(
倒閣運動)が展開されており、町は騒然としておりました。

 滞在中、いろんな人を取材しましたが、特筆するべきは蘇貞昌首相と単独インタビュー
が叶ったことです。

 詳しくは雑誌に掲載後に、このメルマガでも報じますが、ひとこと。

 「台湾から日本への観光客は年間120万人、日本からも台湾へ110万人。これほど
人の往来が激しく、貿易ものびているのに、不思議にも在日台湾人は、『中国』と一括さ
れて、大変に不公平である。(在日許可書の国籍欄が『中国』と勝手に分類されている)
。これでは犯罪者、密航者も含まれる『中国人』と、わが台湾人とが同一視されるおそれ
があり、たいへん不公平と感じている」と蘇貞昌首相からのメッセージがあった。

 なお陳水扁政権への罷免決議は月末に台湾国会に上程される予定だが、小生の感触では
議会を通過しないだろう。

 分裂気味だった与党も調整がついて、一本化の方向で、野党の巻き返しもあるが、国民
が陳政権への攻撃を、真剣な庶民の声とはとっておらず、北京と結びついた政治運動が背
後にあることをなんとなく感じ始めたからである。ただし、台北市長選挙、高雄市長選挙
、ともに国民党リードの雰囲気であり、両市で与党が負けると、政治の行方はまた混沌と
してしまうだろう。

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