天皇陛下まで利用しようとする集団 「台湾民政府」林志昇カルト集団に注意!

【メルマガ「台湾の声」:2013年4月28日(転載自由)】
http://www.emaga.com/bn/bn.cgi?3407

 以下に、これまで本誌編集部で出した注意喚起や事実報道をすべて収録した。

                         「台湾の声」編集部 2013.4.28


【要注意】「台湾民政府」林志昇カルト集団に注意!

2013.4.10
台湾の声編集部 多田恵

◆林志昇集団「台湾民政府」とはなにか

 「台湾はアメリカの軍政府の占領下にある、自分たちはその代理である」と主張し、
「台湾民政府」などと名乗る、狂信的なグループがあり、問題になっている。彼らは台湾
では、米国へのノービザ渡航が可能になったり、米国ビザ申請時に面接が免除になるなど
と言って、「台湾民政府のパスポート」を以前は5000台湾ドル。「台湾民政府の(国
民)身分証」を、今は1000台湾ドルの「手数料」で販売したり、「台湾民政府の公務
員」になれるなどとして、有料の講習会を行っている。受講料は2日間で6000台湾ド
ルだという。また台湾人が潜在的に日本国籍を持っているとして、天皇陛下を参拝して国
民の義務を果たすとし、数万台湾ドルの費用を出させるなどしている。

 林志昇集団は、台湾の独立派の人々が求めているけれども、満たされていないと感じて
いる点を自分たちだけが実現できると語る。台湾の一般の独立派の団体は、お互いに協力
し合うのだが、林志昇集団は他の独立派団体を非難・否定することで、自らの支持を増や
そうとする。

 たとえば、民進党が選挙に力を入れることや台湾独立建国聯盟が民進党の候補者を応援
することを、「中華民国体制」に迎合していると非難し、集団の信者たちには選挙ボイコ
ットを求めている。

◆台湾独立建国聯盟に伝わる林志昇の詐欺行為

 林志昇集団は、無知に付け込む。その指導者である林志昇は、10年ほど前、「台湾独
立聯盟」という名義で募金活動を行っていた。これは台湾独立建国聯盟が1987年まで
使っていた名前である。黄昭堂主席の抗議に対し、林志昇が、「台湾独立建国聯盟と台湾
独立聯盟は名前が異なっているから、抗議される筋合いはない」と答えたという逸話は、
台湾独立建国聯盟の古参メンバーたちにとっては周知の事実である。つまり、「台独聯
盟」という略称で知られる「台湾独立建国聯盟」が、もはや「台湾独立聯盟」ではない、
ということに気づかない人、確かめない人が罠にかかってしまったというわけだ。

◆米国が承認している?

 最近、彼らが「台湾(民)政府をアメリカの行政機関が認可した証明文書」として示し
ている英文の文書の写真がある。この文書が本物だとしても、そこに書かれている内容
は、米国の首都ワシントンD.C.政府の消費者および規制業務部の法人課が、「台湾政
府財団」の名称を登録したことを証明するに過ぎない。ところが少なからぬ人が(なんと
英語ができるはずの人でも)、その文面を読んで考えることなく、「へぇ、そうなんだ」
と信じ込んでいるようだ。

 「台湾民政府」が、本当に政府だとすれば、いわば東京都知事に登録するようなことを
する必要があるだろうか? 一国の本当の政府が、別の国の地方自治体に法人登記するな
んて、ありえない。

 なお、この文章を執筆している最中にも、彼らは、日々、おかしな言い訳を発明して、
林志昇を守ろうとしている。

 いわく、「AIT(米国在台協会。米国政府の台湾への窓口機関)も、同様の登記をし
た」。

 唖然としてしまう。AITと、一国の政府は格が違う。

 AITは民間の組織である。米国が台湾を国家承認していないから、わざと「民間」の
機関を作って、大使館の業務を「代行させて」いるのである。日本の「交流協会」、台湾
の対中国窓口の「海基会」も、いずれも国家そのものを直接代表しているのではなくて、
民間の組織という建前を取っているのである。そしてこれらは、「協会」とか「財団」と
か名乗っているのだ。「日本政府」とか「中国政府」が、ワシントン特区に対して同じ、
登記をしているというのか?

 あるいは、法人名称の登録は、「中華民国」を詐称する政府が、その名前で登録するの
を防ぐためである、と。要は、事実上、台湾を統治している政府が、米国の首都に対して
法人登録し、「台湾政府」という名称を使ってしまうのを防ぐために、自分たちが登録し
た、というわけだ。支持者を使ってこう弁解しはじめた。

 一国の本当の政府が、別の国の地方自治体に法人登記するなんてありえないと、最初に
指摘されているのにである。「ああいえば、こういう」式の弁解であり、前提となってい
る疑問にはまったく答えていない。

◆林志昇集団の支持者は指摘された問題を直視しようとしない

 このように、林志昇集団の支持者は、指摘された問題を直視しようとせず、彼らの組織
の正しさを守るために、とってつけたような理由によって弁解するのである。まさに、カ
ルト集団のメンバーが持つ、「組織を通して与えられた情報や考え方に対しては、疑って
はならない」という考え方そのものではないか。

◆陳水扁前総統救出活動?

 また、林志昇集団は最近、陳水扁・前総統(受刑者)を救出するように米国政府に呼び
かける声明を発表したが、その声明を台湾の自由時報に広告として掲載している(今日あ
たりは、聯合報に出したそうだ)。米国政府に呼びかけたいのならば、米国の新聞に広告
を出すべきではないか? なぜ台湾の新聞に広告を出したのであろう。

 狭い個室に24時間の照明という人権無視の環境で、心身をぼろぼろにされ、現在、病
院で拘束されている陳水扁・前総統に同情を寄せる台湾人は多くいる。その広告を見て、
「ああ、台湾民政府はいいことをやっているな」と思うのかもしれない。

 そして、ホワイトハウスに請願するネット投票を行っている。その宣伝文句は、「あと
○○○○人で、陳前総統が救出できる」。

 「請願」には、法的な拘束力がないという常識すらない人を騙しているのだ。そもそ
も、彼らは、以前、米国が軍隊を派遣して陳水扁前総統を救出すると語っていたが、それ
はどうなったのだろう。

◆ニュースでその嘘が暴かれる

 台湾の中天テレビは、林志昇が「民政府の身分証(IDカード)を作れば、米国ビザ取
得の面接が免除になる」と語っている場面と、AIT(米国の台湾におけるビザ発給機
関)の職員が、「必ず面接は必要です」と語っている場面があるニュースを製作し201
2年9月26日に放送した。

 台湾のテレビ局ニュースチャンネルはニュースの取材力が乏しいためか、同じニュース
が、一日中、繰り返し繰り返し流される。インターネットでも検索すれば、視聴できる。

這麼神? 「台灣民政府」自製身分證號稱赴美免面試〔そんなに霊験あらたかなの? 米
国ビザ面接免除を謳う「台湾民政府」自製IDカード〕
http://www.ctitv.com.tw/news_video_c13v98085.html

◆騙されるのは自業自得?

 通常の判断力があれば確認できるような詐欺を林志昇集団は行っている。そして、随
時、新しい嘘をでっち上げている。だから、まともな人は、それを告発しようとする意欲
を削がれる。「どうしてこんな稚拙な嘘に騙されるやつがいるんだ? 自業自得だ。」と
考えたくなるかもしれない。

 インターネットを使って情報収集をしない老人などが餌食になっている。

◆騙しやすい相手を騙すのが詐欺集団の王道

 林志昇集団は、詐欺である事実を指摘されると、それについては、反応せず、嘘を続け
る。確かに、騙せない相手を騙そうとするより、騙しやすい相手を同じ手で騙すほうが、
費用対効果が優れているのだろう。それに、名誉毀損で訴えでもすれば、逆に、法廷で自
分たちの詐欺が明らかになってしまうという計算もあろう。

◆米国や日本の権威を利用して騙す

 林志昇集団は、米国や日本の権威を利用する。たとえば、皇居一般参賀に参加すると、
天皇陛下に認められたとか、皇宮警察から大切にされ、最前列に誘導された、とか宣伝し
ている。退役した日米の軍関係者、元防衛庁長官などに会った写真を見せて、安全保障に
関して対話をしたように宣伝する。参議院議員会館で議員の秘書に話を聞いてもらうと、
「参議院を訪問した」と宣伝する。また、CIAとか、米国国務省から認められたとか、
米軍から旗を送られたとか宣伝しているが、それらの証拠を示せというと、機密であるな
どと答える。

 彼らは日本で、台湾人が潜在的に日本国籍を持つと主張した。そして、皇居参賀、靖国
神社参拝を行うことで、日本の保守派に取り入った。そうすると、台湾で、「日本の政府
関係者に認められている」と宣伝する材料になる。

 ちなみに、米国のある政府機関では、すでに「林志昇集団と接触を避けるように」と職
員に注意喚起がなされたという。

◆日本の台湾関係の活動に関わっているように見せかける

 彼らの研修施設には、台湾研究フォーラムのマークに似た、日の丸と台湾が重なったマ
ーク、そしてその横には「日台共栄」という文字が印字された旗が掲げられている。これ
はたしかに台湾研究フォーラムが参加する日本の活動で使われていた旗だ。「日本での街
頭活動などを台湾民政府が自らの活動と見せかけようとしている」というのが関係者の見
方である。

◆米国軍事政府?

 林志昇集団は、米国軍事政府が台湾に存在すると言っている。その旗もあるという。そ
して、米国軍事政府が台湾民政府に台湾を移管するのでそれに備えるというような話をし
ている。しかし、その軍事政府なるものは、法律的に考えて、存在するべきだということ
しか示されていないのに、存在している、と論理が飛躍する。主張に過ぎない。仮に、実
態として存在しているのであれば、そのトップは誰なのか? どんな兵力がどこに駐屯し
ているのか。米国はどのような予算措置を行っているのか?

 ちなみに、彼らの「政府庁舎」では、いろんな旗を揚げている。その一つが、「米国軍
事政府」の旗である。何通りもあるので、いちいち構いたくないが、そのひとつは、「美
國軍事政府台灣旗(Flag for USMG in Taiwan)」である。米国の国旗に、緑の台湾が描か
れている。ネットによると、林志昇集団の「[登β]芬慧」のデザインだそうである。どう
して米国軍事政府の旗を、林志昇集団がデザインできるか、これもおかしな話であるが、
米国の国旗の星の数は、米国の州の数の増加に合わせて変わっているのに、その歴史と合
ってないと指摘されている。

 ちなみに、彼らは、USMG(米国軍事政府)とか、TCG(台湾民政府)という略号を良く使
う。このような略号を使って、人々を煙に巻き、自分たちだけが物知りであるかのように
振舞っている。この点は、「共同体内部でのみ通用する言葉を多く持っている」というカ
ルトの特徴に合致しているともいえる。

◆本当に政府?

 林志昇集団は、自分たちが、「政府」だと主張している。とてもたくさん、「大臣」が
いる。が、いったいどのように、予算を立て、行政サービスを行っているのか?

 「中華民国体制」を拒否し、そのために選挙ボイコットを他者に求めるのであれば、
「中華民国」体制への税金の納付などをまず自分が拒否したらどうか。

◆新しい名前は「台湾政府」!

 最近、彼らは、「台湾政府」という名前に改名して、喜んでいる。そもそも、林志昇の
「米国平民政府」と、彼の「台湾民政府」、どうして名前が、コロコロ変わるのか?

 「民政府」とか、「平民政府」というのは、軍事的には「米国に占領されている」が、
かつて米軍占領下の琉球政府のように、行政を担当する文民の政府という名前の付け方で
ある。

 「台湾政府」になったのなら、どのように実態が変わったというのだろうか? 軍隊を
持てるようになった? もし、今、「台湾政府」と名乗れるなら、どうして、最初からそ
う名乗らなかった? 「台湾民政府」という名前で、詐欺を続けることが難しくなってき
たから、名前を変えたのだろうか?

◆自製ナンバーの話

 ところで、彼らは、自分たちで車のナンバーを作って車両に取り付けそれをビデオで撮
影してネットに載せたりしている。でも、画像は近くからの撮影で、正規のナンバープレ
ートがついていないことを確認できないものもあるし、そもそも公道を走行しているので
はなく、停車中の映像だ。

 実は、台湾では他にも「台湾国委員会」などの独立派団体が、そのようなことを行って
いる。「台湾国委員会」と警察に取材したニュース報道によれば、これは罰金がかかると
いう。「台湾国委員会」の熱烈な支持者は、実際にこれで公道を走行し、警察官が違法で
あることを指摘すると、警察官に対して主権論議をして、罰金支払い義務がないと主張す
るのだそうだ。林志昇集団のやっていることは二番煎じである。

◆林志昇は、「ROC」パスポート使いたくないから出国しない?

 ところで、彼らが大勢で日本へ来る際に、林志昇は、台湾を出ない。「中華民国」のパ
スポートを使いたくないからだと言われている。たしかに、彼らは「中華民国体制」を拒
否するために選挙ボイコットを呼びかけている。では、どうして大勢の信者たちは、「中
華民国」のパスポートで日本へ入国するのか? かつて林志昇集団のウェブサイトを担当
し、いまは脱会し、インターネットで「民政府」の問題を詳細に暴露している「櫻川武
蔵」氏によれば、林志昇は税金滞納により出国が禁止されているということだ。

「櫻川武蔵」氏の告発サイト(最新):
http://taiwanheart.ning.com/profile/yingchuanwucang

「櫻川武蔵」氏の告発サイト(旧):
http://tw01.org

◆嘘を見抜いた石戸谷慎吉氏

 なお、石戸谷慎吉氏は、はじめは台湾民政府の靖国神社、天皇陛下に対する態度に感動
し、日本人台湾民政府協力会の会長となった。そして、自身の人脈から米国の軍関係者な
どを紹介したという。しかし、のちに民政府が靖国神社を宣伝に利用しているにすぎない
ことや、実際には米国の政軍関係者と人脈がないことを見抜き、本誌に“さよなら「台湾
民政府」”と題した訣別宣言を寄せた。これは、自身が林志昇集団に協力したために、い
ろんな日本人を林志昇集団に紹介し、彼らが引き続き林志昇集団に利用され続けているの
に心を痛めてのことである。

「台湾の声」【読者便り】さよなら「台湾民政府」(2013/03/21配信)
http://www.emaga.com/bn/?2013030001864535001831.3407

◆批判・疑問に対する彼らの逃げ方

 林志昇集団の信者たちは、台湾独立派の人たちを勧誘しようとする。最近の例では、自
らが同集団の役職についているにもかかわらず、そのことを隠して接触してくるケースが
見られる。他人を説得して自分たちが正しいと認めさせようとする。もしこちらが林志昇
のこれまでの行為と言論の矛盾などについて指摘すると、こんどは、「それは人の問題で
あって、理論の問題ではない。」といって、なんとか認めさせようとする。もし、こちら
が強く批判すれば、「協力しないなら、それでかまわないのに、批判するのは何か企みが
あるのではないか」などといって、批判を封じようとする。そして、もし彼らへの非協力
者が、彼らにとって敵に仕立てる格好の相手であるときは、公開で口汚く罵る。

◆落選したのに当選を宣言した林志昇

 林志昇が、どんな人物か、理解していただくために、ちょっと調べれば、わかるエピソ
ードを一つ紹介しよう。

 2006年12月、林志昇は、「保護台湾大聯盟」という党から、高雄市長選挙に出馬
し、1746票という最低得票で、あっけなく落選した。ところが、その結果を見た林志
昇は、なんと、「アメリカ台湾平民政府(美国台湾平民政府)」という名義で、自分が高
雄市長に当選したと宣言したのである。また、「保護台湾大聯盟」から高雄市議会議員に
出馬して、落選した5名の候補者についても、同じように「当選した」と宣言したのだ。
お話にもならない。

 その選挙で本当に当選したのは、陳菊市長である。いまも、陳菊さんが市長だ。ところ
で、林志昇は、当選した市長の仕事をちゃんとやっていたのだろうか? 彼のいう「高雄
市」は、いまどうなっているのだろう。

◆人間性こそ問題

 彼らの「理論」は、それまでに言われていたことを寄せ集め、せいぜい、論理を飛躍さ
せたものに過ぎない。「中華民国体制」を否定することは、台湾独立を求める人々の耳に
心地よく聞こえる部分があることは否めない。しかし、実は、「人の問題」は大切であ
る。「中華民国憲法」は、民主的かもしれないが、蒋介石が台湾人を処刑するように命じ
たとき、その憲法は遵守されなかった。中国の憲法も、絵に描いた餅になっている。社会
主義の理想は多くの知識人たちを魅了したが、ソビエトや中国そしてクメール・ルージ
ュ、北朝鮮がいったいどんな理想社会を建設したというのか?

 彼らの主張の問題点は、次のように例えられる:「あなたは法律によれば結婚できるの
だ。私はその相手として法的に認められた。だから私があなたの結婚相手だ」。

◆台湾の民主主義的な制度がボイコットの対象?

 台湾の政府が、自らを「中華民国」と詐称しているのは間違いである。しかし、台湾人
が直接選挙で総統を選ぶこと、あるいは議員や、市長を選ぶことは民主主義の行使であ
り、選ばれた総統は台湾総統と呼ぶにふさわしいのだ。むしろ、Republic of Chinaの総
統を名乗る権利こそ、ない。林志昇集団は、総統選挙ボイコットを主張しているが、台湾
の民主制度は、ボイコットされるべきものではないのだ。

◆IDカードが詐欺だったとしても1000台湾ドルにすぎない?

 1000台湾ドルは、台湾の物価にしたら、結構な金額であるが、たしかに、それ自体
は、詐欺と騒ぎ立てる金額ではないかもしれない。しかし、もし彼らを信用して1000台湾
ドルを払った被害者の被害はそれだけで済むのだろうか?

 研修を受けるにも金がかかる。あるいは新聞に広告を出すから資金が必要だと、寄付を
呼びかけているかもしれない。

 もし単純な経済的な詐欺だとすれば、一度、騙せた人間は騙しやすいとして何度もしゃ
ぶられるのであろう。あたかも日本では詐欺に遭った「カモ」の名簿が闇で流通している
のと同じ原理である。

◆奪われるのは金銭だけ?

 実は、金銭だけではない。台湾に詳しいはずのある日本人が、台湾ではもう228事件
の活動が行われていないと公言していた。その人は、3月に台湾へ行って、林志昇集団の
関係者と会ってきたらしい。

 本誌でも報道したように、今年は「三月大虐殺を忘れるな」というテーマで、民進党や
台聯の主席、蔡英文氏も参加したデモ行進が行われたのだ(3月1日配信「【現地レポー
ト】再び228事件を起こしてはならない」)。林志昇集団は、このようにして、台湾人
が台湾国の実現のために努力をしていないかのようなイメージを、その日本人に与えるの
に成功した。

◆彼らは台湾独立派を攻撃し、日台関係を破壊する

 そして彼らは民進党や、台湾独立建国聯盟、そして、米国でロビー活動などを行ってい
る台湾人公共協会(FAPA)などを敵視し中傷している。

 中傷されたほうの団体は、これまで、林志昇集団を批判したことはない。そもそも取り
合っていない。民進党や台独聯盟、台湾人公共協会の功績は、かれらに批判されたくらい
で否定されるほど儚いものではない。

 しかし、林志昇集団は、台湾の独立派の人々から金と勢力を奪い取り、それを利用して
他の独立派の団体を中傷・攻撃し、独立派が団結して台湾をリードすることを阻害してい
る。

 日本にとって台湾は生命線であるが、中国に呑み込まれたくない台湾人にとっては、日
本や米国が命綱である。ところが、林志昇集団は、台湾と日本そして米国の間に入り込
み、台独聯盟やFAPAの力を削ごうとしている。日本語の堪能な、黄恵瑛や陳辰光、あ
るいは、林志昇集団に協力する日本人が、台湾に興味を持つ日本人におかしな情報を吹き
込んでいる。彼らがもし、このまま増殖し続ければ、日本と台湾の関係にとって大きなダ
メージを与えるかもしれない。

 前述の「櫻川武蔵」氏が、林志昇と訣別したきっかけになったのは、林志昇の指示が書
かれたメールである。そのメールでは、民進党、台湾独立建国聯盟(原文は「台湾独立建
国」)、台湾人公共事務協会(FAPA)を敵だと名指ししている。これに違和感を持っ
た「櫻川武蔵」氏は、脱退し、反林志昇の急先鋒となった。

 「中華民国体制」に反対する有能な人たちの一部さえ、林志昇集団に騙されてしまって
いる。彼らは、台湾独立建国への夢、精力、財産を無駄にせず、一日も早く目を覚まし
て、林志昇と訣別し、台湾独立建国運動に戻り、力をあわせて「中華民国体制」を倒すべ
きではないか。

 まだまだ多くの人が騙されているときに、その問題を知っている者が声を挙げないでい
ることは、犯罪の片棒を担ぐことになってしまう。そこで皆様に、注意を呼びかける次第
である。

(省略)

◆関連記事:
2013/04/20 【NEWS】台南警察、林志昇集団のチラシを詐欺と断定
http://www.emaga.com/bn/?2013040002159104002327.3407

2013/04/18 【読者便り】台湾民政府は林志昇のカルト詐欺集団である
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2013/04/14 【林志昇詐欺集団】警察でも警戒呼びかけ
http://www.emaga.com/bn/?2013040001430315002955.3407

2013/04/10 【要注意】「台湾民政府」林志昇カルト集団に注意!(長文)
http://www.emaga.com/bn/?2013040001042647017228.3407

2013/03/21 【読者便り】さよなら「台湾民政府」
http://www.emaga.com/bn/?2013030001864535001831.3407


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