たが、死者2名、行方不明者1名を出し、負傷者も123人を数えたという。また「農作物など
の被害総額は2億5000万台湾元(約8億3000万円)を超え、学校関連の被害総額も1600万元
(約5300万円)に達した」(中央通信社)と伝えられている。
交流協会台北事務所によれば、樽井澄夫代表はその日(7月13日)のうちに、李嘉進・亜
東関係協会会長に対し「この度の台風により、尊い人命が失われ、また台湾各地で大変な
被害が生じたとの報に接し、深く胸を痛めており、交流協会を代表し、心よりお見舞いを
申し上げますとともに、被災された方が一日も早く元の生活に戻れることを衷心よりお祈
り申し上げる」旨のお見舞い状を出されたという。
亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに、被災された方々や被害地域の速やかな
復興をお祈りしたい。
台風7号で死亡2、不明1、重軽傷123人
【Radio Taiwan International:2013年7月14日】
台風7号は13日午前3時ごろ、台湾北部の新北市と北東部の宜蘭県との境目付近に上陸、
その後西北西に進み、午前8時ごろに新竹県より台湾海峡に抜けた。中央気象局では13日夜
11時半に台風警報を解除。
台風7号は12日夜から13日にかけて各地に強風と豪雨をもたらし、台湾全域で2人が死
亡、1人が行方不明。123人がけがをした。死者のうち1人は新北市淡水の警官で、退勤時に
強風でビルから落下したレンガが頭に当たった。もう1人は苗栗県の女性で屋上から落下し
たという。行方不明は台中市で川に落ちたもよう。
けが人は台北市の13人、新北市の19人、台中市の70人が主。台北市内では強風のため、
街路樹1600本あまりが倒れた。雨が特に多かったのは、新竹県や苗栗県、台中市、嘉義県
で、新竹県の五峰郷では累積降雨量が964ミリに達した。苗栗県松安では917ミリ。嘉義県
の阿里山では881ミリ、台中市稍来で867ミリ。
12日から13日にかけて、新北市、台中市、台南市、高雄市、桃園県、新竹県、苗栗県、
南投県、雲林県、嘉義県、屏東県、花蓮県、金門県などで、8576人が予防的な一時避難を
行った。また、一時は台湾全域で101万1000世帯が停電。運休していた台湾鉄道は13日正午
以降、台湾高速鉄道は午後3時から運転を再開した。
なお、台風の影響で台湾南東部の台東県では深夜にフェーン現象が発生、13日の午前1時
26分に気温が36.8度まで上昇した。