が台湾観光協会の新会長に就任した。
ご存じのように葉菊蘭氏は、戒厳令下の台湾において公開の場で初めて台湾の独立建国を叫び、
2・28事件の真相究明を求めるなど、台湾で言論の自由を求めて1989年4月7日に42歳で焼身自決し
た鄭南榕烈士の夫人。
日本との縁も深く、何度も来日している。2007年4月1日に鄭南榕顕彰会が開催した「第3回台湾
建国烈士 鄭南榕先生を偲ぶ会」には、鄭南榕の親友だった詩人の李敏勇氏とともに列席し、偲ぶ
会の開催を家族として感謝するとともに「台湾人の一人として、台湾の国際社会での自由、中国の
脅威からの解放のために協力をお願いしたい」と挨拶していた。
一方、蔡英文政権の交通部観光局局長には台湾鉄路局局長だった周永暉氏が2016年9月19日に就
任している。周局長といえば、近年の日台鉄道提携(2016年10月22日現在で24件)を牽引してきた
功績が評価され観光局局長に抜擢されたと言われている。
観光局と台湾観光協会は不即不離の関係で、観光局長も台湾観光協会会長も、ともに知日という
より親日と言ったほうがよい。この人事にも、蔡英文総統の日本重視姿勢がよく現れている。
◆葉菊蘭出任台灣觀光協會會長【台湾観光協会HP:1月25日】
http://www.tva.org.tw/view_news.php?news_id=980
台湾観光協会新会長に葉菊蘭・女史
【台湾国際放送:2017年1月26日】
台湾観光協会の新たな会長に、元行政院副院長の葉菊蘭・女史が就任する。台湾観光協会は25日
に董事会議を行い、葉菊蘭・女史を新会長に推挙することを承認した。
葉菊蘭・女史は、与党・民進党に所属して立法委員、交通部長、客家委員会主任委員、行政院副
院長、台湾南部・高雄市の代理市長、総統府秘書長などの要職を歴任してきた。
葉・女史は25日、2000年に交通部長を務めていた時に「21世紀の台湾観光発展に向けた新たな戦
略国際会議」を開催したことに言及、交通部観光局の国際プロモーション予算を拡大して台湾の観
光産業の発展が時代と共に歩んでくれるようにと願ったが、そのころにまいてきた種が実を結んで
いると、現在の発展振りを評価した。
葉・女史はまた、当時から、台湾観光のプロモーションでは20億人を擁するアジア太平洋地域の
巨大な市場に向けてもっと力を入れていくべきだと考えていたとし、今後は観光産業に十分なリ
ソースが向かうよう、そして外国の目をいっそう引き付けてられるよう努力すると強調した。
台湾観光協会は、台湾で初めてできた財団法人で、台湾観光のプロモーションが任務。昨年創設
60周年を迎えた。
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