台湾紙「自由時報」が日台時局問題講演会の模様を報道

日本の参議院議員大江康弘氏 台湾関係法の制定を提唱

 本会などが主催して大江康弘参院議員を講師に10月14日に開催した「日台時局問題講演
会」には台湾マスコミも駆けつけました。その中で、台湾で最大部数を誇る「自由時報」
が昨日(10月16日付)、その模様を報道しました。
 昨日のメールマガジン「台湾の声」に掲載されましたので転載してご紹介します。翻訳
はメールマガジン「台湾の声」編集部によります。            (編集部)


日本の参議院議員大江康弘氏 台湾関係法の制定を提唱
【10月16日 自由時報】

 [駐日特派員張茂森/東京15日]日本の参議院議員の国土交通委員長である大江康弘
氏は14日夜の講演会で、台湾は日本と自由、民主、人権、法治という価値観を共有する「
日本の重要な戦略パートナー」だとし、日本は早期に台湾関係法を制定し、自由民主陣営
を守るという固い姿勢を全世界に向けて示すべきだと述べた。

 大江参議院議員は民主党の「日本台湾安保経済研究会」の事務局長で、まず安全保障の
立場から日台関係を捉えている。そして講演では「台湾は日本の生命線」であり、日本の
国民の1日間の生活は少なくともと3隻の石油タンカーによって維持されているが、中東
から日本へ向かう少なくとも270隻の石油タンカーや、その他各種の約800隻の船舶のほと
んどは毎日、台湾海峡を通過しており、安全上の台湾の存在は日本にとっては非常に重要
だと強調した。

 大江氏は、アメリカは台湾と断交する際に「台湾関係法」を制定して台米関係の規範と
したが、日台断交から30数年が経つが、双方の関係は泥をこねたようなもので、依拠す
べき法律もなく、「日本版台湾関係法の制定は避けることはできなくなっている」と述べ
た。

 また、目下の日台関係の正式な窓口機関は、台湾側は「亜東関係協会」で、日本側は「
財団法人交流協会」であるが、日本の国会議員の「日華懇」と民間の「亜東親善協会」に
ついては、一般人は日本と中国、あるいは日本と韓国の組織だと誤解しており、このよう
な交流ルートの名称には「台湾」を付けることで、本来の意義と符合することができると
語った。

 台北市長の馬英九が、施明徳らが台湾の政治を混乱させていることを放置している件に
関して大江氏は、「群衆を用いて政権を覆すのは開発途上国のやり方であり、民主法治国
家の台湾人がやるべきことではない」と強烈に批判した。

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