は「台湾俳句会」、川柳は「台湾川柳会」があり、毎月、歌会や句会を催しています。日本語世代
ばかりでなく、最近は20代30代の人々も参加しています。
4月29日に今年の春の叙勲が発表され、台湾から許世楷、黄茂雄、黄天麟の3氏が旭日重光章など
を受章されたことをお伝えしましたが、蔡焜燦・台湾歌壇代表は2014年春、鄭埌耀・元台湾歌
壇代表は2012年秋、黄霊芝・台湾俳句会代表は2006年秋にそれぞれ受章しています。
一方、日本台湾交流協会台北事務所は毎年12月に開く「天皇誕生日祝賀レセプション」の折に、
長年にわたり日本文化の紹介や普及活動を行い、対日理解の増進に大きく貢献した団体に感謝状を
贈呈しています。これは2014年からはじまり、第1回は台湾歌壇、華道池坊台湾支部、台湾太鼓協
会、2015年は台湾裏千家北投協会、茶道裏千家淡交会台北協会、台湾俳句会、2016年は台湾川柳会
と中華民国剣道協会が贈呈されています。
いささか前置きが長くなりましたが、台湾川柳会と交流し『近くて近い台湾と日本─日台交流川
柳句集』を出版している江畑哲男・東葛川柳会代表が、このほど今年2冊目の新刊となる『違いが
わかる はじめての五七五 「俳句・川柳」上達のポイント』(メイツ出版、1,500円+税)を出
されました。
江畑代表から「その本の中に例句をたくさん引用したのですが、台湾人の川柳も数句、引用しま
した。さらには、コラムでもさりげなく『台湾の川柳』をアピールしちゃいました」というお便り
をいただきました。
台湾人として初めて川柳句集『酔牛』(新葉館出版、2006年刊)を出した台湾川柳会会長で、蔡
焜燦先生の大親友だった李琢玉さん(2005年没)の「ウイルスのようなラ抜き語カタカナ語」や廖
運藩さんの「贅沢は敵と今でも思ってゐる」を例句として紹介されているそうです。下記に新刊を
伝える江畑代表のブログをご紹介します。
ちなみに、このブログでもつづられていますが、江畑代表は4月28日からはじまった第27回李登
輝学校研修団に参加されています。
◆『違いがわかる はじめての五七五 「俳句・川柳」上達のポイント』
https://www.amazon.co.jp/dp/4780418542?_encoding=UTF8&deviceType=desktop&isInIframe=0&n=465392&ref_=dp_proddesc_0&s=books&showDetailProductDesc=1#product-description_feature_div
◆江畑哲男(えばた・てつお)
1952年生まれ。東京都足立区で育つ。早稲田大学教育学部国語国文科卒。千葉県の県立高校教諭
(国語)となる。勤続38年の後千葉県立東葛飾高校を最後に、定年退職。再任用教諭4年を経て、
現在は千葉県内私立高校で非常勤講師。その一方で、1987年10月、東葛川柳会を今川乱魚師らと
興す。2002年4月、東葛川柳会二代目の代表に就任。千葉県内をはじめ近県で川柳講座の講師を
務めている。現在、東葛川柳会代表、(一社)全日本川柳協会常任幹事、番傘川柳本社関東・東北
総局長、早稲田大学オープンカレッジ講師、獨協大学オープンカレッジ講師、千葉県川柳作家連
盟副会長、早稲田大学国語教育学会会員、川柳学会監事ほか
今年2冊目の本を出しました!
【江畑哲男川柳ブログ:2017年4月27日】
https://shinyokan.jp/senryu-blogs/tetsuo/
今年になって2冊目の著書を出版いたしました。『違いがわかる はじめての五七五 「俳句・
川柳」上達のポイント』(メイツ出版、1,500円+税)という本です。著者は(名目上は「監修
者」になっております)、俳人の上野貴子さんという方と、江畑哲男の共著です。ちなみに共著と
は言いながら、上野貴子氏とは面識がありません。
きわめてユニークな企画になっております。何しろ、俳句と川柳の「違いと魅力がわかる」本と
いう触れ込み。両者のコラボレーション、それも技法のコラボになっている点がこの本の特長です。
自らの俳句をステップアップしたいと考えている方、自己流で川柳を作っておられる方。そんな
方々にオススメの一著です。
とは申せ、企画そのものは出版プロデューサーの方から持ち込まれたもの。小生はその要請に応
えて執筆しました。「俳句と川柳の違い」も、この本である程度明らかになるでしょう。俳句の上
野貴子氏は、自身の作品を例句に挙げて説明しています。対して、川柳の江畑哲男は例句をあっち
こっちから引っ張り出して挙げております。現代的で、分かりやすく、しかも奥が深い作品を苦労
して探し出しました。もしかしたら、この点が両者の一番の違いかも知れません。つまり、川柳の
方は例句が豊富だということ。モチロン、こちらの場合の方がはるかに手間がかかっております。
一点お断り(&ご了承願いたいこと)。例句の引用は、当事者・編集者に極力ご了解を取るよう
にいたしましたが、一部公刊されている書籍や雑誌等では取りきれませんでした。すみません。ご
了承下さい。
なお、出版元は新葉館出版ではありません。一般の書店で(←配本されるはず)ご購入下さい。