台湾客に人気絶大 仙台−台北線、開設3ヵ月

外国人の7割が台湾人、高い搭乗率で座席が取れないと悲鳴も

【河北新報 12月4日】
 9月に開設されたエバー航空(台湾)の仙台〜台北線が好調だ。就航して日が
浅く「ご祝儀相場」との見方もあるが、3カ月間の搭乗率は80〜90%超の高い水
準を維持。座席の過半数を台湾人が占めるため、国内の旅行需要に応えたい日本
の旅行会社からは不満ももれるほどだ。半面、仙台空港に降り立った台湾人の旅
行欲、購買欲は旺盛で、高い経済波及効果が期待されている。
<「座席が取れない」>
 エバー航空日本支社によると、平均搭乗率は9月が94%、10月が85%、11月が
96%。年末年始は既に満席で、キャンセル待ちの状態だ。
 台北線の場合、仙台空港発着のほかの国際線と違って、日本からの渡航者より
も台湾から日本への観光客が多い。このため、就航以来、日本側で座席が取りに
くく、仙台市の旅行会社は「冬場の旅行先として人気が高いだけに残念。もっと
座席を回してもらえればいいのだが」とこぼす。
<閑散期の対策にも>
 逆に、台湾人観光客が増えたことで活気づく業界もある。台湾人のツアーの多
くは、仙台空港から東北入りすると、貸し切りバスを利用して4泊5日程度で松
島や中尊寺、角館、花巻温泉、天童温泉などの観光地を周遊する。
 岩手県雫石町のホテル森の風鶯宿は、日本人客の閑散期対策として、7年前か
ら外国人客誘致に取り組んできた。今では年間15万人の宿泊客のうち1万人が外
国人で、その7割を台湾人が占める。熊谷憲一総支配人は「仙台に直行便ができ
たのを機に、東北全体で受け皿を広げる必要がある」と指摘する。
 海外旅行慣れした台湾人には温泉や雪、食事など東北ならではの資源が好評だ
が、家電量販店やデパート、大型スーパーでの買い物も定番メニュー。ヨドバシ
カメラ仙台店では、デジタルカメラを購入する客の1割前後がアジア系外国人で
、売り上げ増加に貢献しているという。
<東北全体で誘致を>
 政府は、観光振興が景気低迷のカンフル剤になるとして、訪日外国人の倍増を
目指す「ビジット・ジャパン・キャンペーン」を昨年から展開している。この一
環で、新潟を含む東北7県の官民による東北広域観光推進協議会も、観光モデル
コースや中国語ガイドブックを作成するなどして、台湾での売り込みに力を注い
できた。
 佐藤勇一事務局次長は「東北は今、魅力ある旅行先として定着するかどうかの
分岐点に立っている。北海道や九州などとの競争に勝つため、『オール東北』で
誘致を進めるべきだ」と強調する。
[エバー航空の仙台−台北線]2004年9月1日開設。毎週水、日曜日に各1往復
運航する。使用機材は212人乗りボーイング767−200型機。出発便は仙台発午後3
時30分、台北着午後6時25分。到着便は台北発午前10時5分、仙台着午後2時。


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