台湾人が持つ日本の運転免許証の本籍欄が空欄に [本会理事 多田 恵]

今日、台湾人の友人と話をしたときに、運転免許証を見せてもらいました。

 彼が、以前、三重県で免許を取ったときは、本籍欄の「中国」という表記に抗議し
て、「中国(台湾)」表記を引き出すことしか出来ませんでした。

 ところが、最近、東京に引っ越してきて、更新したものは、本籍欄が空欄になってい
ました。

 台湾は未承認という建前があっても、地域として台湾と書くのは何ら問題がないはず
ですが、そう書けないのは、中国に気を使っているからでしょう。

 台湾人の彼は、「中国(台湾)」と書かれるよりも、空欄のほうが「一歩前進」だ、
と言っていました。(8月25日)


■これは新しいケースかもしれず、確かに「一歩前進」かもしれません。去る6月に台湾
 の運転免許証保持者が日本で車を運転できるよう道交法が改正され、9月下旬から実
 施されますが、それに合わせたのかもしれません。
 ただ、これでは本籍欄を設けた意味がなくなり、行政的に不都合が出てこないのでしょ
 うか。しかし、不都合が出てこないから空白にしたとも考えられます。行政側に空白
 =台湾人という認識が成立していれば、それはそれでいいのですから。
 ともかく、台湾人に対してこういう措置も可能だということを示す事例です。関係機
 関に確認し、事情がわかり次第お知らせいたします。          (編集部)



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