台湾や米国のみならず世界各国から安倍晋三元総理の非業の死を悼む声

 7月8日、安倍晋三・元総理が参院選挙の応援演説という政治家としての本分を果たしているそのとき、凶弾に斃れるという予想もしなかったことが起こり、命を落とされました。まさに非業の死と言っていい、志半ばの壮絶な最期でした。改めて御霊安かれとご冥福をお祈りします。

 台湾では、蔡英文総統がツイッターに日本語で「言葉にならないほどのショックを受けています。生前、台湾に実に多くのご支援とご配慮をくださいました。私たちはこのことを決して忘れません」と投稿しました。また、日本台湾交流協会台北事務所が地下1階文化ホールに弔問記帳台を設け、追悼のメッセージ・ボードを設置し、台湾政府は本日(7月11日)、政府機関や公立学校において弔意を示す半旗を掲げるそうです。

 米国では、バイデン大統領が7月8日、ワシントンの日本大使公邸を弔問に訪れ安倍元総理の遺影に献花し記帳しました。また、ホワイトハウスなどの連邦政府施設で10日の日没まで半旗を掲げたそうです。トランプ前大統領やオバマ元大統領、ブッシュ元大統領も弔意を示し、さらには、タイのバンコク訪問中のブリンケン米国務長官が安倍元首相に哀悼を表するため、帰国予定を変更して11日に訪日するそうです。

 ブータンでも、9日を追悼の日として国内各地や海外の大使館などで半旗が掲げられたとのことです。

 世界の多くの国の首脳らが弔意を示しています。

 ロシアのプーチン大統領、中国の習近平国家主席、英国のエリザベス女王やジョンソン首相、グテーレス国連事務総長、ドイツのショルツ首相やメルケル前首相、フランス大統領府、イタリアのドラギ首相、インドのモディ首相、ウクライナのゼレンスキー大統領、スペインのサンチェス首相、韓国の尹錫悦大統領、豪州のアルバニージ首相、NZのアーダーン首相、イタリアのドラギ首相、ヨルダン国王のアブドゥッラー2世、トルコのエルドアン大統領、エジプトのシシ大統領、アラブ首長国連邦(UAE)のムハンマド大統領、イスラエルのラピド首相やネタニヤフ元首相、イランのアブドラヒアン外相、サウジアラビアの閣僚評議会、インドネシアのルトノ外相、フィリピンのマルコス大統領やドゥテルテ前大統領、フィジーのバイニマラマ首相、ブラジルのボルソナロ大統領などの首脳らも弔意を示したと伝えられています。

 日本では7月10日に参院選の投開票が行われ、自民党が8議席増の119議席、公明党が1議席を減らしたものの27議席で与党が過半数の124議席を上回る146議席、そして日本維新の会が6議席増の21議席となり、改憲発議に必要な3分の2の166議席以上を獲得して改憲勢力が圧倒しました。安倍元総理の悲願であった憲法改正が目前に迫った感が強く、安倍元総理への何よりの手向けとなったようです。

 日本に住む台湾の人々からは安倍元総理の非業の死を悼む声が届けられています。別途、「台湾の声」に寄せられた哀悼の辞をご紹介します。

──────────────────────────────────────※この記事はメルマガ「日台共栄」のバックナンバーです。


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