台湾の総統府が李登輝元総統の歩んだ軌跡を貴重な写真や動画とともに公開

 亡くなられた李登輝元総統を偲び、台湾の総統府がホームページで「李登輝元総統の生命の旅と台湾民主化への道」(李前總統登輝先生的生命之旅與臺灣民主之路)と題し、これまであまり紹介されてこなかった貴重な写真と動画を使い、その生涯を4部に分けて紹介しています。

・第1部「成長学習歴程」(1923年1月〜1969年6月) 18枚の写真を使い、1923年1月15日の生誕から1969年6月に警備総司令部において尋問されたことまで。

・第2部「開始公職生涯」(1970年7月〜1987年9月) 15枚の写真を使い、1970年7月にコーネル大学の農学博士号を取得後に聯合農村復興委員会(後の行政院農業 委員会)に経済部部長として復職してから、台北市長、台湾省長、副総統を経て、1987年9月に国民党中央常 務委員会で「大陸政策担当会議」の議長に就任するまで。

・第3部「啓動民主行程」(1988年1月〜1999年12月) 22枚の写真と3本の動画を使い、1988年1月13月に蒋経国の急逝したその日に総統として宣誓したときから、 1999年12月に緑島の人人権記念碑落成式に曾文恵夫人と参列されたときまで。

・第4部「深化民主台湾」(2000年1月〜2020年7月) 8枚の写真と1本の動画を使い、2000年1月29日に公布「国防法」と改正「国防部組織法」を制定して国民党 の軍から台湾の国軍へ確立させたことから、2020年7月30日午後7時24分(台湾時間)に入院先の台北台北栄 民総医院で逝去されるまで。

 李登輝元総統は2001年4月、総統を退任されてから初めて日本を訪問し、それ以来、2018年までに9回も訪日されていますが、ここでは2007年来日時に後藤新平賞を受賞されたことや2015年来日時に衆議院第一議員会館で講演されたこと、2018年に沖縄を訪問されたことが紹介されています。

◆總統府:李前總統登輝先生的生命之旅與臺灣民主之路 https://www.president.gov.tw/Default.aspx

—————————————————————————————–李登輝氏歩んだ軌跡、貴重な写真と共に公開 総統府サイト【中央通信社:2020年9月15日】https://japan.cna.com.tw/news/apol/202009150006.aspx

(台北中央社)7月末に死去した李登輝(りとうき)元総統が歩んだ軌跡を総統府は公式サイトに年表としてまとめて公開している。貴重な写真も数多く掲載されている。

 サイトでは李氏の生涯を、成長過程、公職としてのキャリア、民主化への道、総統退任後の民主主義の深化の4段階に分けて紹介。京都帝国大(現京都大)に留学するため日本へ渡る前に撮った家族写真(1943年)、台北市長就任(78年)、父・金龍氏の立ち会いの下での勲章受章(85年)、作家の司馬遼太郎氏との対談(93年)など数々の貴重な場面を収めた写真が公開されている。

 19日には告別追悼礼拝が新北市・淡水で執り行われ、蔡英文(さいえいぶん)総統から国家の功労者を表彰する「褒揚令」が授与される。

(葉素萍/編集:楊千慧)

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