中国は4月3日以降、武漢肺炎の発祥地の武漢では新たな感染者はいないと発表し、4月8日には武漢の都市封鎖を解除した。また、世界各国にマスクや医療機器を寄贈、医療団も派遣するなど、武漢肺炎が収束しつつあるような印象を世界に与えようとしている。
しかし、台湾の立法院で外交・国防関係で活躍する王定宇・立法委員は「4月中旬から中国各地で新たな感染症例が報告され、封鎖措置の再開に関する公式文書が次々と公表された」と公表し、感染拡大の第2波が襲いつつあると警告を発した。大紀元紙が報じているので下記に紹介したい。
—————————————————————————–台湾議員が中国各地の公式文書を入手、「本土で感染拡大の第2波」と警告【大紀元:2020年4月17日】https://www.epochtimes.jp/p/2020/04/55080.html
台湾の王定宇・立法委員(国会議員、民進党所属)は4月16日、「中国本土の友人と台湾企業関係者」から入手した中国各地方政府の内部文書や通知をフェイスブックで公開した。文書は中共ウイルス(新型コロナウイルス)感染拡大の第2波の到来を警告した。
投稿によると、4月12日、南部の広東省佛山市羅村下柏で集団感染が発生し、「事態が深刻だ」という。同地区にある企業は、自身で部屋を賃貸している従業員に対して社員寮に引っ越すよう要求した。従業員は外出する際、申請書を提出しなければならないという。この企業の通知では、寮に引っ越さない従業員は出勤できないとした。
また、4月13日、北部の河北省?台県の感染拡大防止チームは、緊急通知を各部門に送った。通知は、13〜18日までの1週間の間、省政府による指導監査が入るため、これまでの感染拡大防止政策、団地の封鎖管理を一段と強化する必要があると強調した。
同日、河北省内丘県の感染拡大防止チームも同様の通知を発表し、各団地や村に対して、主要な出入り口で検問所を設けるなど、今までの対策措置を再び実施するよう要求した。さらに通知は、すべてのスーパー、ホテル、公園など人が集まる場所での消毒、検温、利用者の実名登録を徹底的に実行するよう指示した。
4月14日、湖北省紅安県の感染拡大防止指揮部は、このほど無症状感染者1人が確認されたため、県内各村を出入りするすべての人に対して検温や消毒の実施を再開することを決めた。村民に対して、不要不急の外出、特に武漢市などへの外出をしないよう求めた。
王定宇氏によると、4月中旬から中国各地で新たな感染症例が報告され、封鎖措置の再開に関する公式文書が次々と公表された。
「皆さん、これらの緊急通知を見てください。われわれはこの隣国の状況に特に注意を払わなければならない。五毛(世論を操作するネット工作員)の皆さん、あなた方は特に注意しなければならない。なぜなら、あなたたちが中国国内にいるからだ」
とフェイスブックにコメントが書き込まれた。
「最高指導者の習近平氏は企業の稼働操業を急いで再開しようとしている。下っ端の幹部は『感染者の数を粉飾する』しかない。この結果、第2波中共肺炎(武漢肺炎)が動き始めた」
(翻訳編集・張哲)
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