台湾の李元総統、「馬総統は対中関係に慎重」と

【5月29日 CNNニュース】

 台北(AP) 台湾の李登輝元総統は28日、AP通信に対して、先日就任した国民党
の馬英九総統が党内の圧力をかわし、対中関係に慎重姿勢を取るだろうとの見通しを明
らかにした。

 訪中している台湾の与党・国民党の呉伯雄主席はこの日、中国共産党の胡錦濤総書記
(国家主席)と会談し、ここ9年間中断していた中台対話を再開することで合意した。
中台関係の改善用意があるとして馬総統に期待する向きは多い。

 しかし李元総統は、馬総統が国民党内の強硬派からの圧力に耐え、任期中は中国との
統一について協議しないとの公約を堅守するだろうと発言。「中台関係の強化を過度に
求める国民党員を見て、馬氏は台湾にとって最高の利益になるよう、時間をかけて慎重
に対中関係を醸成するだろう」と語った。

 李元総統はまた、呉主席と胡総書記の会談について、中台関係の真の進展は「単線プ
ラットフォーム」なしに実現不可能とコメントし、政権党のトップ同士ではなく中台政
府間の対話を求める意向をにじませた。中国当局は台湾を独立国家として認めることに
なるとの理由で、政府間対話を拒否している。



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