8月20日、総統在任中に機密費を流用したとして公金横領や資金洗浄などの罪に問われていた李
登輝元総統に、一審に続き無罪判決が言い渡された。
登輝元総統に、一審に続き無罪判決が言い渡された。
このことを本誌で伝えた際に「今回の裁判では『迅速な裁判』に関する法律が適用され、無罪が
確定するとみられている」と伝えた中央通信社の記事をご紹介したが、事実そのとおりとなった。
9月19日からのご来日を控え、なによりの朗報だ。陳水扁前総統の例もあり、与党である中国国
民党が裁判にどういう圧力をかけるか不明で、被告としての李元総統に出国禁止措置をとってくる
ことも想定されたので、心底ホッとしている。本会会員の方々からも「本当によかったです」「無
罪確定、万歳」など、祝福のメッセージが届いている。
今回のご来日には曾文恵夫人などご家族も伴われている。秋晴れの美しい日本を満喫していただ
きたいものだ。
台湾の李元総統、無罪が確定 在任中の公金横領事件
【朝日新聞:2014年8月29日】
在任中に公金横領に関与したとして起訴されていた台湾の李登輝・元総統の無罪が29日、確定し
た。一、二審とも無罪となり、台湾最高検察署が上告しないことを決めた。李氏が罪に問われたの
は、側近が公金を不正に使って民間研究所のために不動産を購入したとされる事件で、この側近に
は有罪判決が出ている。(台北)