台湾と日本の運転免許証を相互承認、9月19日施行へ

【8月15日 読売新聞Web版】

 政府は15日、台湾の運転免許証を日本でも使えるようにする改正道路交通法などを9月
19日に施行することを決めた。

 日本の免許証も、指定機関が発行する翻訳文を付ければ、同日から台湾で使える。レ
ンタカーが利用しやすくなり、相互の観光交流の追い風になりそうだ。

 台湾は「国際運転免許証」を取得できる国際協定に加盟しておらず、日本で運転する
には日本で技能検定を受ける必要があった。今後は、日本語の翻訳文を付ければ、台湾
の免許証で日本国内を運転できる。同様の取り決めは、フランスやドイツとの間でも結
ばれている。

 2006年に、台湾からの訪日者数は前年比2・7%増の130万9121人となった。韓国の211
万7325人に次いで多く、外国人観光客を誘致する政府の「ビジット・ジャパン・キャン
ペーン」の重点地域だ。台湾では、特に北海道旅行の人気が高いといい、広い地域をレ
ンタカーで周遊しやすくして欲しいと、北海道の観光団体などが制度の緩和を求めてい
た。

 06年の訪日者数で4位の中国は、日本への旅行が団体旅行に限られており、免許証の
相互承認制度がない。訪日者数を増やしていくためには、中国との相互承認も今後の課
題となる。



投稿日

カテゴリー:

投稿者: