【9月18日 読売新聞Web版】
【ニューヨーク=白川義和】第62回国連総会の18日の開幕を機に、台湾がニュー
ヨークで国連加盟に向けた運動を強化している。
国連本部周辺の公衆電話ボックスや路線バスの車体には「民主国家は孤立すべきでな
い。台湾に国連加盟を」というスローガンの広告が目に付くようになった。国連外交筋
によると、台湾当局が事実上、広告資金を提供しているという。
17日付米紙ニューヨーク・タイムズの全面広告では、台湾の元高官が国連加盟に反
対する米政府への批判を展開した。台湾当局も近く、同紙への広告掲載を予定している。
62回総会でも、「台湾」名での国連加盟案は中国などの反対で門前払いとなるのは確
実だが、陳水扁総統の強硬姿勢を受け、運動は過熱する一方だ。