ネーブで世界保健機関(WHO)の最高意思決定機関、世界保健総会(WHA)が開かれ
る。台湾はアメリカや日本などの支持を受け、2009年からオブザーバー参加している。
しかし、以前にも伝えたように、台湾の参加名義は「中国台湾省」として扱われてい
て、台湾側はあくまでも「Chinese Taipei(中華台北)」での参加だと主張している。
台湾行政院衛生署の許明暉処長は「適切な会合で適切な時期に、われわれの立場を重ね
て表明する。われわれの基本的な立場は、チャイニーズ台北なら、まだ受け入れられると
いうことだ」と述べているという。下記にそれを伝える記事をご紹介したい。
行政院衛生署、WHAでの名称矮小化問題に抗議
【台湾国際放送ニュース:2012年5月18日】
行政院衛生署の邱文達・署長が第65回世界保健総会に出席するため、20日スイスへ出発
する。第65回世界保健総会・WHAは、5月21日から26日にかけてスイスのジュネーブで開
催される。
衛生署国際合作処の許明暉・処長が18日に発表したところによると、今年の総会は、
「皆保障制度を目指して(Towards Universal Coverage)」をテーマに議論が行われる。
邱文達・署長は総会の5分間のスピーチで台湾の国民健康保険に関する経験を分かち合う
ほか、EU・欧州連合の関連機関も訪れる予定。
世界保健総会への中華民国台湾のオブザーバー参加は今回で4度目だが、中華民国代表
団の名称が「中国台湾省」とされ、中華民国の地位が矮小化されたことに対して野党は強
い不満を示し、アメリカ側も関心を示した。この問題について許明暉・処長は、「適切な
会合で適切な時期に、われわれの立場を重ねて表明する。われわれの基本的な立場は、チ
ャイニーズ台北なら、まだ受け入れられるということだ」と述べた。