士村(こうしむら)の要望に応じ、私財をなげうって高士神社(こうしじんじゃ)の再興に尽力し
ました。
佐藤氏はその後、日本文化チャンネル桜に2度ほど出演し、2度目の10月23日出演の際、正式に高
士神社の宮司に就任したことを明らかにしています。
◆佐藤健一:NHK集団訴訟裁判から5年〜台湾・高士神社再建とクスクス村の今[桜H27/10/8] https://www.youtube.com/watch?v=IfVMEJNQ4wk
◆台湾CH Vol.104:パイワン族のクスクス村で神社再建!〜小さなお宮が生み出す日台の絆 [桜H27/10/23] https://www.youtube.com/watch?v=Kv6bCKgwqak
昨日(10月29日)の中央通信社のニュースは台東県に鹿野神社が再興されたことを以下のように
伝えています。
<日本統治時代の昭和6年(1931年)年に創建されたものの台湾光復(日本統治の終結)後に取り
壊されていた台東・鹿野神社(鹿野郷龍田村)が28日、復元工事を経て84年前の姿を取り戻した。
工事には日本の宮大工も協力。地元の人は、新たな観光スポットになればと期待を寄せている。>
近年の台湾では、かつての神社の鳥居が修復されるというケースはありますが、本殿まで復元さ
れるというのは非常に珍しいケースです。再興された鹿野神社のご祭神は「自然神」だそうです。
しかし、もっと珍しいのが高士神社です。本殿を新たに造って、村人の要請によってご祭神を
「戦歿した高士村出身者」とし、かつてのように信仰の対象とする神社にしたのですから驚きで
す。ましてや、日本人が宮司に就いたのですからさらに驚きです。恐らく戦後の台湾において、こ
のような神社再興は初のケースだと思われます。
ちなみに、高士神社は1945年(昭和20年)、台湾南部を襲った台風による暴風雨のため、本殿か
ら何からすべて吹き飛ばされ、残ったのは基壇だけだったそうです。
当時の高士村に住んでいた華阿財さんや陳清福さんによりますと、今年8月に台湾北部を襲った
台風よりも風が強く、小学校さえ吹き飛ばされたのだから、あの時の台風の風速は60メートル以上
はあったというお話です。
以来70年、この戦後70年という節目の年に、日本人の協力により、村民の悲願だった高士神社が
再興されたのでした。まさに日台の絆の結晶が高士神社です。
ところが、高士神社の整備はまだまだです。鹿野神社が政府の肝煎りで、交通部観光局・花東
(花蓮・台東)縱谷国家風景区管理処が5000万台湾元(約2億円)の予算を組んで、神社や鳥居を
再建したのとは訳が違います。台湾政府はおろか屏東県政府からの補助もなく、鳥居も灯籠もあり
ません。
佐藤宮司が本会の機関誌「日台共栄」10月号で書かれているように「この高士神社は御本殿が
あって御祭神が祀られているだけで、狛犬も灯籠も賽銭箱もありません」という状態なのです。
先にもお伝えしましたように、高士神社では整備のため、皆さまから奉賛のご協力を募っていま
す。下記にお振込先をご紹介します。ご協力のほどお願い致します。
なお、以前、本誌でご協力をお願いした際、高士神社日本事務所の呼び方に沿い「タカシジン
ジャ」としましたが、このほど高士神社日本事務所から日本名の呼び方を「コウシジンジャ」に統
一したというお知らせをいただきました。今後は「コウシジンジャ」とお呼びします。
◆ゆうちょ銀行 *他の銀行やインターネットからのお振り込みもできます。
加入者名:高士神社協力会(コウシジンジャキョウリョクカイ)
店名 028 普通 4529387
◆郵便貯金
加入者名:高士神社協力会(コウシジンジャキョウリョクカイ)
記号−番号 10260 − 45293871
◆高士神社日本事務所
〒231-0851 神奈川県横浜市中区山元町183 ウィスタリア山手207
TEL・FAX:045-228-7299