タカ科に属する猛禽類の一種カザノワシ(Ictinaetus malayensis、中国語名:林鵰)の
生活を記録する台湾のドキュメンタリーフィルム「森の怪鳥、カザノワシ(山林魅影-林
鵰)」が11日、「ワイルドライフ」をテーマにし、自然・野生動物界のオスカーとも言わ
れる、アジア太平洋地域最大の映像作品の祭典、「第11回世界自然・野生生物映画祭」
で、アジアオセアニア奨励賞を受賞した。この映画祭には39ヶ国から作品を303出品してい
る。同作品は2012年8月には台湾国内の公的機関による出版物の最高栄誉、「第4回国家出
版賞」の優等賞も受賞している。
行政院農業委員会林業試験所が台湾元300万元、日本円凡そ1000万円出資して制作したこ
の作品、『森の怪鳥 カザノワシ』は、行政院農業委員会林業試験所福山研究センター
と、社団法人台湾猛禽研究会が共同で制作したもので、2011年12月に完成した。長さは43
分しかなかったが、撮影チームは18年間かけてカザノワシを追って制作したドキュメンタ
リーフィルムで、カザノワシの生態の謎を解く作品でもある。
カザノワシは2年1回繁殖し、毎回卵を1個しか産んでいないため、絶滅危惧種とされてい
る。「森の怪鳥、カザノワシ(山林魅影-林鵰)」は、無料動画投稿サイト、YouTubeの行
政院農業委員会林業試験所のサイトで、「ザ・ブラック・イーグル」という英語のタイト
ルで公開されている。
◆山林魅影 林鵰 行政院農委會林試所(42分51秒)
http://www.youtube.com/watch?v=dLL0DGZtq8U