10月19日、予定どおり東京都港区の明治記念館「芙蓉の間」において目録の贈呈式が行われ、黄石城・台湾「桜里帰りの会」会長(台湾伝統基金会会長、元無任所大臣)から安倍洋子・日本「桜里帰りの会」名誉会長(安倍総理ご母堂、書家)に贈られました。
また、趙中正・全日本台湾連合会会長から、台湾「桜里帰りの会」名誉会長の曾文恵・李登輝元総統夫人、陳水扁・元総統、山田良政・純三郎顕彰会からの祝電を披露され、謝長廷・台北駐日経済文化代表処代表も来賓として挨拶されました。
記者会見には許世楷・元台北駐日経済文化代表処代表と加瀬英明・日本「桜里帰りの会」会長の2人が臨み、許世楷氏は寄贈経緯について、民視東京特派員の張茂森氏からご即位をお祝いするためこの行啓にゆかりの桜を日本に寄贈する案はどうかと相談を持ちかけられたことが発端であることを明かされました。
また、桜の苗木寄贈のことが報道されると、多くの問い合わせや引き合いがあったことも明かし「台湾からは5本の苗木が贈られてくるというが、もっと多く贈ってくれないかと相談しているところだ」と述べました。
加瀬英明氏も「苗木が届くのは来年春ごろになる見通し。植えるところは皇室ゆかりの地と考えていて、新宿御苑などをイメージしているがこれから選定したい」と応答されました。
◆中央通信社:昭和天皇ゆかりの桜、台湾から日本に寄贈へ 即位の礼祝う[10月20日] http://japan.cna.com.tw/news/asoc/201910200004.aspx
—————————————————————————————–昭和天皇ゆかりの桜、台湾から「里帰り」 即位の礼祝い贈呈式【産経新聞:2019年10月19日】https://www.sankei.com/life/news/191019/lif1910190024-n1.html
昭和天皇が皇太子時代に行った台湾行啓(ぎょうけい)の際に植えられた桜や竹、ガジュマルの苗木を日本に寄贈するとした目録の贈呈式が19日、東京都港区の明治記念館で行われ、日本と台湾の政財界関係者ら約50人が出席した。
寄贈を推進する「桜里帰りの会」の台湾側会長、黄石城元行政院政務委員(元閣僚)は「台湾で大事に育てられた桜の里帰りを通じて、22日に行われる即位の礼を祝う私たちの気持ちを表したい」と述べた。
台湾側から苗木の目録を受け取った日本側の名誉会長、安倍洋子氏(安倍晋三首相の母親)は「この桜が見事に成長し、日本と台湾の関係がますます発展することを祈念します」と応じた。謝長廷・台北駐日経済文化代表処代表(駐日大使に相当)も会場に駆けつけ「台湾と日本は心で結ばれているパートナーだ」とあいさつした。
里帰りするのは、1923年(大正12年)4月、当時の皇太子裕仁親王が台湾を訪問されたのにちなむ植物。桜は、台湾民衆が親王を歓迎するため、ご宿泊先の近くに植えた。竹とガジュマルは、親王が屏東と台南で自ら植樹されたものだという。
天皇陛下のご即位を祝うため、台湾政財界の知日派が中心となって「桜里帰りの会」を今夏結成し、寄贈計画を推進していた。苗木は植物検疫の手続きを経て来年、日本に搬入される予定だ。日本各地の昭和天皇や皇室にゆかりの深い地に植えたいとしている。