中国によるウイグル弾圧への緊急声明 ウイグル自由人権アジア委員会

【7月14日 宮崎正弘の国際ニュース・早読み】通巻第2663号

 私たちは、過去から現在へ至る、中国共産党の民族浄化政策に基づくウイグル人の差別、
弾圧、虐殺に抗議します。

 6月26日、中国広東省の玩具工場で強制連行で労働に従事させられているウイグル人が、
シナ人のデマが発端となる集団暴行事件に巻き込まれました。200人のウイグル人が6000
人のシナ人に暴行を受け、100人が撲殺されるという恐ろしい事件が起きました。

 7月5日、この事件が発端になり、東トルキスタン(新疆ウイグル自治区)のウルムチで、
積年のシナの弾圧に対する抗議デモが行われました。しかし、中国政府はウイグル人の
「暴行」と宣伝し、情報を統制して真実を隠しています。そして、現在、ウイグルを中心
にシナ全土でウイグル人への徹底的な弾圧が人民解放軍、治安警察、それらによって操ら
れたシナ人暴徒らによって行われています。

 中国の武力弾圧やシナ人の攻撃で虐殺されたウイグル人は、5日から現在までで最大3000
人に及んでいます。

 私たちは、以下のことを要求します。

●中国は直ちに東トルキスタン(新疆ウイグル自治区)でのウイグル人弾圧を止めろ。ウ
 イグル人の強制連行、民族浄化政策を止めて、思想・宗教・言論・教育・結婚の自由を
 認めろ。

●中国は7月7日に不当逮捕した、北京の中央民族大学副教授イリハム・トフティ氏を直ち
 に釈放しろ。

●中国は1964年から1996年までの46回にもわたる核実験によって、「核の砂漠」が現出し、
 ウイグル人ら19万人以上が急死し、129万人以上が白血病、癌などの急性放射線障害に
 罹った疑いを、国際機関の査察で明らかにしろ。

 2009年(平成21年)7月13日

                          ウイグル自由人権アジア委員会
              Asian Committee for Freedom & Human rights in Uyghur

*7月13日「外人記者クラブ」記者会見出席者

イリハム・マハムティ(世界ウイグル会議日本全権代表・日本ウイグル協会会長)
 ウイグル人
ペマ・ギャルポ(桐蔭横浜大学教授)
 チベット人
リーガー・スチェント(独立運動活動家)
 モンゴル人
石 平(評論家)
 中国系帰化日本人
西村幸祐(ジャーナリスト・評論家)
 日本人



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