世界は蔡英文総統のリーダーシップを求めている  趙 中正(日本蔡英文後援会会長)

 2020年5月20日、待望の第二期蔡英文政権が発足する。蔡英文総統及び頼清徳副総統の御就任に際し、日本蔡英文後援会一同並びに全日本台湾連合会一同は心からの祝意を申し述べたい。

 第一期のポイントを振り返ってみると、昨年1月2日の習近平演説への機敏かつ毅然とした立場表明や香港デモへの温かい支援などを通じ、蔡英文総統への台湾国民の信頼と期待は高まっていった。年金改革や転型正義などの政策も、謂わば「72年体制」とも「蒋介石レジーム」とも称すべき党国体制からの脱却と正しく理解されるようになった。

 それに加えて、今般の新型コロナウイルス感染への迅速かつ的確な対応は見事と言うしかない。

 地理的に中国に近い上に、世界保険機関(WHO)から中国の圧力で排除されているという悪条件の中、蔡英文政権はSARSに学んだ経験を十全に活かして、防疫に成功している。

 この成功は、国民にしっかりと防疫状況を開示し、国民の理解と協力を得たからこそで、この官民一体の取り組みは「台湾モデル」として世界に誇り得ると言っても過言ではない。

 現に、アメリカのトランプ大統領をはじめ、各国の指導者達からも大いなる称賛の声が上がっている。

 今、米国、日本、英国、ドイツ他世界の主要国家が揃って、台湾のWHO年次総会へのオブザーバー参加を支持している。それだけ、台湾が評価されるようになったのも、蔡英文総統の一期目の成果だと思う。

 国際政治は戦略的思考からすれば、常に「先手必勝」の戦場である。従って、中国に忖度することなく、国際社会に自ら進んで発言し、国際社会の自由陣営を取り纏めてゆくという重要な役割をぜひ担っていただきたい。それが、国内外の人々が蔡英文総統に求めていることであり、期待していることではないかと思う。

 また、日本との関係をさらに強めるため、福島県及びその周辺4県からの農産品や食品の輸入禁止措置を一刻も早く解除していただきたい。すでに台湾政府自身が安全であることを確認しているのだから、第二期の最初に取り組むべき課題と位置づけるよう期待している。

 更に重要なのは、日米と共に安全保障に取り組む毅然とした姿勢を示すことで、日本政府への働きかけも継続していただきたい。

 最後に、我々台湾人を真の独立国家に導いてくれることを強く希望する。そのためには我々在日台湾人は身を賭して蔡英文総統に協力していきたいと思っている。順風満帆の政権運営を心から祈念し、お祝いの言葉に変えさせていただく次第である。

 2020年5月18日

                                 日本蔡英文後援会会長                                 全日本台湾連合会会長                                     趙  中 正

※この記事はメルマガ「日台共栄」のバックナンバーです。


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