三田裕次氏の「台湾史もぐら叩き」も閲覧できるようになりました!

台湾関係出版物の「事実誤認」実例集と学究の実態

 台湾史を研究している三田裕次氏は以前、「『台湾』というのは、あくまで私の趣味だ
し、研究についても私は素人にすぎない」(1994年7月27日付「日本経済新聞」掲載「会
社員、一夜の台湾史教授」)と謙遜して書かれていましたが、自宅を使って、台湾からの
留学生や日本人学生を対象に「台湾史勉強会」を開いていたこともあります。

 しかし、出版されている台湾関係書籍には「歴史『認識』」以前の「事実『誤認』」が
あまりにも多い現実に気づき、台湾関係出版物に対する問題提起として、これまで出版社
や著者に訂正を求め、あるいは疑義を呈してきました。三田氏はそれ称して「もぐら叩き」
と命名しています。いくつもの穴から次々と頭を出すもぐらをハンマーで叩くゲームにな
ぞらえたのでした。

 ところが、出版社や著者である大学教授などに書面で問い合わせるものの、数度にわた
る催促にもかかわらずノーコメントが大半だといいます。そこで「学究は『絶滅危惧種』
か?!」と嘆くことにもなるのですが、問題は、事実誤認の本を元にして新たな本が出版さ
れることです。

 三田氏は、叩いても叩いても、一向に「事実誤認」が減らない現状にいささかゲンナリ
していますが、それでも「主義主張に介入するつもりはさらさらない。後学のため事実誤
認だけは止めて欲しい」と、気力を振り絞って今でも孤軍奮闘の「もぐら叩き」を続けて
います。

 そこで、三田氏の孤軍奮闘ぶりを見かねた有志の方が、これまでの「もぐら叩き」の一
部をインターネットでも見られるようにいたしましたので、早速にご紹介します。名付け
て「台湾史もぐら叩き」。台湾史に関する誤解の流布を防ぐためのページです。

 これは、著名な先生や台湾研究者の本、教科書などに掲載されている「事実誤認」の実
例集ともなっています。「自分はこんなふうに思い込んでいたんだ」という実例が必ずあ
るはずで、台湾史の素人も専門家も必読と言って過言ではありません。下記にその「台湾
史もぐら叩き」の中から、2つほどご紹介いたします。

 この「台湾史もぐら叩き」を開きますと、「ようこそ、でもまだテスト中です。万が一
閲覧なされて気分を害することがあっても責任負いません」という帯が流れています。こ
れにはニヤリとさせられました。いかにも三田氏らしいコメントです。ぜひ一度、クリッ
クしてみてください。

 なお、機関誌『日台共栄』では、「台湾史もぐら叩き」と同じ趣旨で多田恵理事が「間
違いだらけの台湾認識」を連載しています。併せて読んでいただければ幸いです。
                
                     (メルマガ「日台共栄」編集長 柚原正敬)

■台湾史もぐら叩き
 http://www.geocities.jp/twkiji/


15.228の林江邁さん・・・老婆?

 闇煙草売りの老婆? 228事件の引鉄となった林江邁さん

 事件発生当初に日本に伝わった情報では「40歳余りの寡婦」。それが何時の間にやら「
老婆」に。
 今でも「老婆」説が出回っています。
 現在の台湾では子孫の消息も判明していると思うのですが、一度流布した「説」を正す
のはなかなか大変で、「もぐら叩き」をやっています。


35.皇民化運動期に・・・新聞雑誌「漢文欄」禁止?

 最近も2名の国立大学教官がこんなことを書いているのを発見、早速「メモ」で以下の
如く指摘した。

1.根拠法規は?
2.その後も例えば『台湾芸術』誌には漢文欄存続。
3.あれは「行政指導ならぬ行政脅迫*」に基く「廃止」と了解。
  *私が「行政手続法」に関連して命名したもの。

 勿論、音沙汰なし。素直に教えを請いに来れば、手持資料は全て提供してやるのに。
 注:某著名台湾文学史研究者が「緻密な論証」を行い論文を発表している(禁止ではな
   く廃止)。

 こんな教官が学生さん達に「原典に当たったか」とか「先行研究は読んだか」などと「
指導」出来るのか? 「事実誤認や知識不足」は誰にでもある。問題はそれを指摘されて
も「頬かむり」する態度。<2005年11月12日記>


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