回(木曜・日曜)、花巻空港に午後4時10分に着いて午後5時40分に出発する。朝日新聞がかなり詳
しく報じているので紹介したい。
産経新聞も次のように伝え、達増拓也知事がトップセールスで実現させ、今後は定期便化を台湾
側に要請していくという。
<県は国際定期便の就航を重要施策の一つに挙げており、達増拓也知事が昨年4月に台湾を訪問。
チャイナエアラインに運航を要請し、週2便の国際定期チャーター便が実現した。
県は、国際定期便について、観光客誘致による経済効果で震災復興が期待できると説明。さら
に、次世代加速器「国際リニアコライダー」の北上山地への誘致が決まれば、海外から訪れる研究
者らの直接受け入れも可能になるとしている。
記念セレモニーには達増知事が参加し、「さらに台湾と岩手のつながりを深めて、この路線を充
実させたい」とあいさつ。国際定期便の運航を要請するため、午後5時40分発の便で訪台した。>
近年、都道府県知事が自ら台湾に行ってトップセールスするケースが多く、昨年は20県近くにの
ぼっている。
一昨日(4月16日)も尾?正直・高知県知事は国際観光や海外への地産外商を推進する「高知県
販路開拓経済ミッション」で台湾を訪れ、台北市で開かれた経済団体の会合でスピーチし、高知観
光や食、防災製品などを売り込んだという(高知新聞)。
国際定期チャーター便が運航 花巻空港で初
【朝日新聞:2014年4月18日】
いわて花巻空港で17日、国際定期チャーター便として、チャイナエアライン(台湾)の運航が始
まった。6月19日まで週2回、花巻―台北(台湾)間を飛ぶ。曜日を固定し、海外と結ぶチャーター
便運航は初めて。県が悲願とする国際定期便実現に向け、この試みが試金石となりそうだ。
■定期便実現へ県が営業
台湾からの観光客約80人を乗せた第一便が午後4時ごろ、花巻空港に降り立った。「歓迎」。到
着ロビーでは、県内の宿泊施設のスタッフら二十数人が横断幕を広げ、「你好(ニーハオ)」と出
迎えた。温泉宿に宿泊する女性(47)は「温かい出迎えに感動した。桜を見たいわ」と喜んだ。
記念式典で、達増拓也知事は「岩手と台湾のつながりを強め、航空路線の強化も図りたい」とあ
いさつ。知事はその後、飛行機で台湾へ飛び立った。国際定期便の運航や、観光客誘致のトップ
セールスをこなすという。
花巻空港と海外を結ぶ空路はこれまで、必要に応じて飛ばす臨時のチャーター便のみだった。こ
の5年間では台湾、香港、韓国、タイからの観光客が臨時便で岩手に来た。
そんな中、岩手にとって台湾人は「お得意様」だった。県内に昨年宿泊した台湾人は3万1千人。
外国人宿泊客の半数を超えた。
より多くの台湾人を呼び込もうと、達増知事は昨年4月、国際定期便の運航を航空会社に要請。
交渉の結果、まずは期間限定の定期チャーター便が運航することになった。
台湾からの旅行客の予約は5月上旬までは順調に推移しているという。だが、台湾人に人気の桜
が散った後、どれほどの観光客が訪れるか見通せない。利用率が低ければ定期便の実現が遠のくだ
けに、担当者は「岩手観光への需要が高いことを示したい」と意気込む。
一方、花巻空港から海外旅行に向かう県民は少ない。昨年度、花巻空港を結ぶ便で訪れた台湾か
らの観光客は延べ7335人。逆に花巻空港から出発する便で台湾に向かったのは延べ1445人にとど
まった。
「定期便の実現には、双方の交流が必要だ」(県空港課)として県は、積極的に営業を展開す
る。経済団体などに率先して今回の定期チャーター便を活用するように要請。この便で台湾に行く
人がパスポートを取得する際に、5千円を支援するキャンペーン(先着300人)も始めた。
県は国際線受け入れに向け、花巻空港の機能強化にも乗り出す。施設が手狭なため、旅行客が座
れなかったり、入国手続きに時間がかかったりすることもしばしばあった。そのため、10億円か
け、ロビーや待合室の拡大、出入国管理の機能を充実させる。
運航は毎週木・日曜の計18往復。花巻空港に午後4時10分に着き、午後5時40分に出発する。
(岩井建樹)
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〈いわて花巻空港〉1964年開港で、今年50周年を迎える。花巻―東京間で運航が始まり、現在の国
内定期便は札幌、名古屋(小牧)、大阪(伊丹)、福岡の4路線。利用者は97年度の55万人をピー
クに減少。13年度は38万人だった。