黄昭堂先生が11月17日に急逝された翌18日、日本文化チャンネル桜において、富岡幸一
郎氏と鈴木邦子さんがキャスターをつとめる「報道ワイド日本」の番組の中で、黄昭堂先
生へインタビューした内容を放送した。
これは、今年5月末、NHK「JAPANデビュー」裁判の取材で、弁護団の高池勝彦弁
護士や尾崎幸廣弁護士らが台湾を訪問し、蔡焜燦先生の夕食会に招かれたとき、同席され
た黄昭堂先生に東日本大震災に対する感懐をうかがったものだ。
黄昭堂先生は、消防士の奥さんが夫を送り出すときに「国の御楯となって欲しい」と言
ったことについて触れ、「これはよっぽど優れた民族でないと口に出てこないし、そうい
う発想も出てこない」「災難もさることながら、日本人の偉大さは大きな感銘をわれわれ
に与えました」と述べ、日本を励まされた。
あのときの黄昭堂先生はすこぶるお元気で、蔡焜燦先生から「101」(イチマルイチ)と
いうあだ名をもらっていた。体重が101キロもあり、509メートルある台北国際金融センタ
ーの通称「台北101」に掛けたあだ名だ。夕食会でも蔡先生にからかわれ「いやいや、もう
タバコは止めましたよ」と答え、煙に巻いていたように覚えている。それにしても、こう
いうにこやかな笑顔の映像を見るのは、なんとも切ない。
12月3日、台湾で告別式が行われるが、日本でも「偲ぶ会」を行って欲しいという声が強
く、台湾独立建国聯盟日本本部の王明理委員長や宗像隆幸氏らが動き始めている。まず東
京で行われる予定で、大阪でも行いたいという声が出ている。正式な日取りや会場などが
決まったら、本誌でご紹介したい。
◆【訃報】台湾独立建国連盟・黄昭堂先生ご逝去[桜H23/11/18] http://www.youtube.com/user/SakuraSoTV?gl=JP&hl=ja#p/u/21/PlFd0Uj0WFA