んいち)さんの現地レポート「被災から3週間後の現場」をご紹介しました。高橋さんから
はその後も、自転車の寄贈先や支援の状況、そしてまたしても襲った4月7日深夜の余震な
どについて寄せていただいています。
ここに、日付順にご紹介しますが、昨夜送っていただいたレポートの最後に「地震で遂
に実家は全壊し、復旧したインフラも元の木阿弥です」とあり、悲痛な内容でした。よう
やくライフラインやインフラが復旧しつつあるときに、本当にお気の毒で、天を恨みたく
なりますが、そのような状況を押してお送りいただいたレポートですので、被災地の状況
を理解していただくための一助にと思い、そのままご紹介します。
なお、高橋さんにお贈りした自転車8台の購入や搬送費用約26万円は、先にお知らせしま
したようにお見舞い募金から出させていただくことをご了承のほどお願いします。
また、高橋さんは正漢字(台湾で言う「繁体字」)に歴史的仮名遣いで書かれていますが、
読者の便を考えて漢字は常用漢字としています。
■ 50台を越しそうな自転車支援 4月7日(木)
米国の宗教団体、宣教師等が被災地を訪れ、物資の配給や自宅清掃支援を行ふ。 私が自
転車を贈る活動をしてゐる旨を伝えると共感を示し、早速10台準備(新車、中国製)して
来る。また、これから!)國神社崇敬奉賛会青年部あさなぎの有志から40数台の中古自転車
が届く予定。
数が多くなつたため、配布に際して混乱が生じないやう、近々、警察署など公的機関に
相談しながら被災地に役立てる予定。
すでに寄贈を申し入れた高等学校(被災により移動手段がなくなつた生徒用)からの返
答により変動あり。
■ 希望者が殺到する自転車 4月8日(金)
最後の自轉車の件、たまたま探してゐた派出所長(海沿ひは壊滅)にお会ひしたので、
用件を伝へましたが、受け入れはもつと上の判断を仰ぐやうです。利害関係等で寄贈も面
倒です。受け入れられるなら第6号の「史号」は警察署に行きます。海沿ひの学校は移転
(授業、学校そのもの)や生徒把握の問題から、学業そのものの方向性が決まつてゐませ
ん。
「史号」より先に、米国人からの支援自転車2台を銀行と地元の小さな新聞社に寄贈しま
したが、配給品の中で最高級品の自転車は希望者がやたらと多く、こちらにまともな寄贈
理由がないと混乱を招くばかりです。
私もなるべく寄贈団体と支援国の米軍や親日台湾などについて伝へたいので、単に渡す
ことだけは避けてをります。