路管理局と観光連携協定に調印する鉄道提携を行い、平渓線と江ノ電が互いの一日乗車券の無償交
換サービスを始めた。好評なので、今年もそれを延長するという。
この平渓線と、秋田の由利高原鉄道が4月30日に姉妹鉄道協定を締結するという嬉しいニュース
が届いた。さきがけ新報の記事を下記にご紹介したい。
朝日新聞の伝えるところによれば、由利高原鉄道と平渓線の共通点として「ともに非電化の単線
で、列車のすれ違いにはタブレット交換による『閉塞(へいそく)方式』を採用している縁」が
あったために姉妹鉄道協定を結ぶに至ったという。心から祝意を表したい。
網の目のように、そして重層的につながってゆく日本と台湾。今後もいろいろな分野で「絆」は
深まってゆくだろう。
台湾のローカル線と姉妹鉄道協定 由利高原鉄道、30日調印
【さきがけ新報:2014年4月11日】
http://www.sakigake.jp/p/akita/topics.jsp?kc=20140411g
写真:観光路線として人気の高い台湾の「平渓線」を走る列車=大仙市の鉄道愛好家・伊藤一己さ
ん撮影
由利本荘市の鳥海山ろく線を運営する由利高原鉄道(春田啓郎社長)が、台湾で最も有名なロー
カル線として知られる「平渓(へいけい)線」と姉妹鉄道協定を結ぶことが10日、分かった。日台
双方の観光客の呼び込みを図るのが目的で、台湾からの誘客に力を入れる由利本荘市も観光振興に
つなげたい考え。長谷部誠市長や春田社長が今月28日から台湾を訪れ、30日に台湾鉄路管理局の関
係者と共に調印式を行う。
平渓線は台北近郊の新北市を走る延長12・9キロ(三貂嶺=さんちょうれい=駅―菁桐=せいとう
=駅間)。日本統治下の1922(大正11)年に開業した炭鉱専用線が前身。沿線には「老街」と呼ば
れる古くからの商店街や渓谷があり、風光明媚(めいび)な観光コースとして人気が高い。日本に
もファンが多い。
由利高原鉄道によると、交流サイト「フェイスブック」では、同社のフォロワー(読者)約2300
人のうち約1割が台湾人。台湾では鉄道ファンが多いことが、フォロワーの多さにつながっている
とみられる。
春田社長は昨年9月、日本の鉄道路線に対する関心が高いことに着目し、台湾鉄路管理局に協定
締結を打診。交渉を進めた結果、先月10、11日に同管理局の鹿潔身副局長ら6人が鳥海山ろく線を
視察に訪れ、締結の内諾を得た。