た。そのきっかけは、高雄市がもともと「打狗」(takao)と呼ばれ、その発音が八王子市
にある「高尾山(たかおさん)」と非常に似ていることだった。
それ以来、両市の交流は続いている。先般8月2日から4日にかけ、76万人もの人出でにぎ
わった八王子市の「八王子まつり」にも、高雄市の皆さんがパフォーマンスを披露したと
いう。
また、昨年の11月29日には、岐阜県の美濃市が高雄市の美濃区と友好交流協定を交わし
ている。東京都板橋区と台湾・新北市板橋区の間でも、数年前から交流が始まっている。
日本と台湾には同じ地域名が少なくない。思いつくまま挙げてみても、この高雄や美
濃、板橋をはじめ三重、池上、岡山、清水、豊原、長浜、瑞穂などがある。松山もそう
だ。
そこで「松山つながり」で、台北市松山区と愛媛県松山市が2009年から交流を進めてき
たところ、10月に松山空港から松山空港へチャーター便が飛ぶことになったという。下記
にそのニュースを紹介したい。
また、チャーター便の運航に合わせ、JR松山駅と台湾鉄路松山駅との間で友好駅協定
を締結するという。これは別掲して紹介したい。
台北−松山便10月就航、台北市長「日本人観光客歓迎」/台湾
【中央通信社:2013年8月5日】
http://japan.cna.com.tw/news/atra/201308050003.aspx
(台北 5日 中央社)訪日中のカク龍斌・台北市長(=写真左3)は4日、愛媛県で開かれ
た台北・松山空港と愛媛県の松山空港との間でのチャーター便運航に関するプレス発表に
出席、今後、愛媛の人々が同路線をどんどん利用して台北を訪れ、グルメや温泉などを満
喫してほしいと期待した。同名空港同士の相互乗り入れは世界でも初めて。(カク=赤に
おおざと)
台北市松山区と愛媛県松山市が同名なのをきっかけに双方は2009年から交流を進めてき
たが、このほど今年10月にチャイナエアライン(中華航空)が投入されチャーター便が運
航されることになった。まず、同月11日午前8時15分(日本時間9時15分)にCI7676便が台
北を、日本時間の同日昼12時45分にCI7677便が愛媛をそれぞれ出発、14日午後も同様に1往
復の運行が予定されている。また、これに合わせて台鉄・松山駅とJR松山駅との間でも友
好駅協定が結ばれることになっている。
カク市長はこの日、「松山・道後温泉幸福(しあわせ)からくり時計」の贈呈式にも出
席、松山市から台北市に時計が贈られた。時計は台北・松山のことを歌った「錫口之歌」
のメロディーが曲に採用され、台風が多い台湾での使用にも耐える構造。10月13日の披露
を経て台北市の松山慈祐宮前に設置されることになっているが、カク市長は松山市の「坊
ちゃん時計」同様、人気スポットとなるに違いないと喜びを表した。
(編集:荘麗玲、谷口一康)