1月18日、名前が同じ「清水」ということで、台中の清水サービスエリアにおいて前台中市長だった林佳龍・交通部長(交通大臣)の立会いの下に「姉妹提携協定」の締結調印式が行われたという。
中央通信社は「近年、NEXCO中日本(中日本高速道路)管内のSAやPAを管理・運営する中日本エクシスとの交流を積極的に実施。長期に渡って友好関係を築いたのに加え、同名の施設を持つこと」が締結の背景にあったと報じている。
また「高速道路の休憩所の国際提携は台湾で初めて」と伝えているが、恐らく日本でも初めてのことなのではないだろうか。下記に中央通信社の記事をご紹介したい。
ちなみに、日本にはサービスエリアとパーキングエリアの両方あるが、一般的に、サービスエリアには休憩所、駐車場、トイレに加え売店、食堂、給油所などが備わっており、パーキングエリアには駐車場、トイレ、必要に応じ売店が備わっているそうだ。
なお、台中の清水は牛罵頭街という名称だったが、日本統治時代は台中州に区分され、大正9年(1920年)に島内でもっとも清水の湧くところから「清水」(きよみず)街に改められた。
この清水街出身といえば、台湾歌壇代表だった故蔡焜燦(さい・こんさん)先生と、その弟で、非法組織参加という無実の罪を着せられて懲役10年の刑を受け火焼島(緑島)で服役した蔡焜霖先生の出身地。地元の高速道路の休憩所が日本と姉妹提携したことを心から祝福されているだろう。
—————————————————————————————–台湾のSAと日本のPA、初の姉妹提携 同名の「清水」が縁で【中央通信社:2020年1月19日】http://japan.cna.com.tw/news/atra/202001190005.aspx
(台中中央社)中部.台中市に位置する清水サービスエリア(SA)は18日、新東名高速道路の清水パーキングエリア(PA)と姉妹提携協定を締結した。高速道路の休憩所の国際提携は台湾で初めて。調印式が清水SAで行われ、林佳龍交通部長(交通相)はより多くの日本人客に旅行に来てほしいとあいさつした。
交通部(交通省)高速公路局によれば、同局は近年、NEXCO中日本(中日本高速道路)管内のSAやPAを管理・運営する中日本エクシスとの交流を積極的に実施。長期に渡って友好関係を築いたのに加え、同名の施設を持つこともあり、姉妹提携が実現した。双方は今後、情報交換や相互集客で連携していく。
清水SAには同日、中日本エクシスと台湾の食品大手「新東陽」がコラボレーションした新店舗が複数オープン。回転寿司やうどん、丼ものなどの和食が楽しめるほか、日本各地のお菓子や雑貨も購入できるという。
北部・基隆と南部屏東県の林辺を結ぶ国道3号「フォルモサ高速公路(高速道路)」上にある清水SA。景色が美しいことで知られ、近くには海外でも人気が高い媽祖廟、鎮瀾宮などの観光スポットが点在する。
(カク雪卿/編集;荘麗玲)