した。日本交流協会台北事務所も昨日、詳しい受章理由などを発表しているので改めてご
紹介したい。
ちなみに、台湾からの叙勲者は2005(平成17)年の春の叙勲で蔡茂豊氏(台湾日本語教
育学会元理事長、元東呉大学外国語学院院長)が旭日中綬章を受章したことで再開され、
この春の叙勲で24人を数える。
再開したのは2002年2月から2005年5月まで交流協会台北事務所長(駐台湾日本大使に相
当)だった内田勝久氏。内田所長は天皇誕生日レセプションも再開し、新しい日台関係を
切り拓いた。
その後も池田維(2005年7月〜2008年7月)、齋藤正樹(2008年9月〜2009年12月)、今井
正(2010年1月〜2012年4月)、そして現在の樽井澄夫(2012年4月〜)まで途切れることな
く叙勲も天皇誕生日レセプションも継続している。国交のない日台関係が良好な理由は、
歴代の日本交流協会台北事務所代表の尽力によるところが大きい。
なお、許敏恵氏が第4代会長をつとめた台日文化経済協会の現会長は黄天麟氏。本会関係
者でなくともよく知られるように、黄天麟先生は第一銀行の頭取をつとめた経済学者で、
陳水扁総統時代に国家安全会議諮問委員や国策顧問を歴任している。本会の日本李登輝学
校台湾研修団ではほぼ毎回、講師としてお世話になっている。
平成25年春の外国人叙勲における台湾の受章者
【日本交流協会台北事務所:2013年 4月 29日】
4月29日、日本政府は平成25年春の外国人叙勲受章者を発表しました。その中で下記のと
おり、日台間の友好関係の増進に顕著な功績があったとして、台湾から3名の方々が受章さ
れました。
交流協会としても日台関係の発展のために長年にわたり献身的なご尽力をされてこられ
た以下3名の方々のご貢献に衷心の敬意と謝意を表します。
なお、国、地域別の受章者の総数では、今回も昨年に続き、米国に次ぐ第2位ですが、世
界各国に約290ある日本の在外公館等の中では、交流協会台北事務所が3季連続で第1位とな
りました。これは正に、台湾において、日本の勲章を授与されるに値するほど日台交流に
長年尽力されている方々が、世界の他の地域に比べて如何に多いかという証です。
・勲 章 旭日中綬章
・氏 名 許 敏恵(きょ・びんけい)(89歳)(男)
・主要経歴 元・台日文化経済協会会長
・功労概要 日本・台湾間の相互交流・相互理解の促進に寄与
同人は、台日経済文化協会第4代会長として、姉妹提携を結んでいる日本の日華親善協
会全国連合会及び日本各地の同会支部、日華議員懇談会との人的交流を促進し、また、
茶道、美術を通じた日本の伝統・現代文化の普及と交流を促進した。
・勲 章 旭日中綬章
・氏 名 鄭 世松(てい・せいしょう)(82歳)(男)
・主要経歴 元・台日商務協議会会長、現・東亜経済人会議台湾委員会名誉副会長、元・
中国国際商業銀行頭取、東京支店長
・功労概要 日本・台湾間の相互交流・相互理解の促進に寄与
日台間経済交流組織(台日商務協議会及び東亜経済人会議)の重要な役職(会長、副
会長等)を務め、日台間交流促進に尽力したほか、中国国際商業銀行東京支店及び頭取
として、金融業を通じた日台経済交流の促進に貢献。
・勲 章 旭日小綬章
・氏 名 李 雪峰(り・せっぽう)(86歳)(男)
・主要経歴 現・台湾高座台日交流協会理事長(初代)
・功労概要 日本・台湾間の相互交流・相互理解の促進に寄与
李雪峰氏は、日本との友好交流を長年実施してきた台湾高座台日交流協会の設立及び
その活動実施において重要な役割を果たし、また、同会が正式に発足する前から現在に
至るまで長年にわたり日台の地方と地方の人的交流の発展に尽力するなど、日台間の相
互交流及び相互理解の促進に大きく貢献した。
※ 平成25年春の外国人叙勲受章者名簿はこちら。
http://www.koryu.or.jp/taipei/ez3_contents.nsf/04/FF5B286E7404A56849257B5C00053F38/$FILE/H25haru-jyokun.pdf