射水市が海外の自治体と都市間提携を結ぶのは初めてだそうで、中日新聞はこの締結の背景について「射水平野土地改良区と台北市の七星農田水利会が姉妹会にある縁で、台北市が推薦した士林区と締結」したと報じています。
7月8日の本誌前号でお伝えしたように、今年は「2016年には14件、2017年には18件、2018年には9件も結ばれていた姉妹都市など日台の都市間提携が本日まで1件も結ばれていないという異常事態」を迎えていました。台湾の5県産品の輸入禁止措置が日台の友好関係に大きく影響していることは疑えません。
今年はいったいどうなるのだろうと危ぶんでいた矢先の、今年初となる射水市と台北市士林区による「友好交流協力に関する覚書」の締結で、このニュースを読んだときは本当にホッとしました。心からお祝い申し上げます。
これで日台の姉妹提携や友好都市などの問い間提携は、1979年10月以来の41年間で88件となります(本会調査)。また、東日本大震災が起こった翌2012年以降はちょうど70件となり、実にこの8年間だけで79.5%を占めるに至っていて、東日本大震災が日台交流の新たな流れを生み出したことがよく分かります。
◆富山県射水市 http://www.city.imizu.toyama.jp/
◆台北市士林區公所 https://sldo.gov.taipei/
—————————————————————————————–「日本と台湾 交流さらに」 台北・士林区 射水市と協定書【中日新聞・富山:2019年7月10日】
https://www.chunichi.co.jp/article/toyama/20190710/CK2019071002000047.html写真:覚書を締結し、握手する夏野元志射水市長(左から2人目)と江慶輝士林区長(同3人目)= 台北市士林区で
射水市と台北市士林(シリン)区との友好交流協力に関する覚書の本締結式が9日、現地の同区役所であった。
夏野元志市長と、江慶輝区長が協定書に署名した。夏野市長は「幅広い分野での交流を深め、双方の友好関係が末永く続くことを祈念する」、江区長は「日本と中華民国(台湾)との交流がさらに図られることを期待する」と話した。
射水市が海外の自治体と友好協定を結ぶのは初めて。射水平野土地改良区と台北市の七星農田水利会が姉妹会にある縁で、台北市が推薦した士林区と締結した。
5月に日台観光サミットが富山市で開かれたのに合わせて、仮締結式が高岡市内であった。
(小寺香菜子)