道)が友好鉄道協定を締結した。それを伝える台湾の「中央通信社」の記事を下記に紹介するとと
もに、改めて祝意を表したい。
なお、先にお伝えしているように、西武鉄道を運営する西武ホールディングスは来る3月14日、
台湾鉄路管理局と「包括的事業連携に関する友好協定」を締結し、西武鉄道も台湾鉄路管理局と姉
妹鉄道協定を結ぶ予定となっている。
これまでの鉄道や駅同士の姉妹提携例は下記のとおりで、2013年4月の黒部峡谷鉄道と阿里山森
林鉄道の姉妹提携以降、日台間では急速に鉄道や駅同士の姉妹提携が進み、この2年間で11件の協
定が結ばれている。
日台間では自治体同士の姉妹提携も2012年以降に急増しており、この3年間で17件にも及んでい
る。本会の調査では、1979年から2014年までの35年間で姉妹都市提携は35件。2012年以降が約半数
を占める。
これは東日本大震災以降の現象であり、台湾の人々が日本に示してくれた支援などが強く影響し
ていると考えられる。中国や韓国との軋轢も影響しているのかもしれないが、日台の絆がより強く
なってきていることを素直に喜びたい。
1)1986年01月25日 大井川鐵道と阿里山森林鉄道が姉妹鉄道提携
2)2013年04月20日 黒部峡谷鉄道と阿里山森林鉄道が姉妹提携
3)2013年04月23日 江ノ電と平渓線が観光連携協定
4)2013年10月13日 JR四国の松山駅と台湾鉄道の松山駅が姉妹駅提携
5)2014年04月30日 秋田の鳥海山ろく線(由利高原鉄道)と平渓線が姉妹鉄道協定
6)2014年10月28日 千葉のいすみ線と集集線(台湾鉄道)が姉妹鉄道協定
7)2014年12月22日 山陽電鉄と宜蘭線(台湾鉄道)が姉妹鉄道協定
8)2014年12月22日 山陽電鉄の亀山駅と宜蘭線(台湾鉄道)の亀山駅が姉妹駅提携
9)2015年02月12日 東京駅と新竹駅が姉妹駅提携
10)2015年02月26日 京浜急行電鉄と台湾鉄路管理局が友好鉄道協定を締結
11)2015年03月14日 西武ホールディングスと台湾鉄路管理局が友好協定を締結(予定)
12)2015年03月14日 西武鉄道が台湾鉄路管理局と姉妹鉄道協定を締結(予定)
台湾鉄道、京急電鉄と友好協定 日本の大手私鉄で初
【中央通信社:2015年2月26日】
http://japan.cna.com.tw/news/atra/201502260002.aspx
(台北 26日 中央社)台湾鉄路管理局(台北市中正区)と京浜急行電鉄(東京都港区)は26日、
両社沿線の利用者拡大に向けた「友好鉄道協定」の調印式を台鉄台北駅で行った。
ともに1948年設立の台鉄と京急は、互いの沿線に桜の名所があるなど多くの共通点もあり、今回
の提携に至ったという。台鉄が日本の大手私鉄と、京急が海外の鉄道事業者と友好協定を締結する
のはそれぞれ初めて。
調印式出席のため初訪台した京急の原田一之社長は、台湾の人に京急の赤い電車により親しんで
もらえばとあいさつし、台鉄の周永暉局長も鉄道分野だけに留まらない両社の交流、協力の実施に
意欲を示した。
今回の友好提携を祝い、台鉄台北駅で26日と27日の両日、来場者を対象に、日本人マンガデザイ
ナーが専用台紙に似顔絵を作成しプレゼントするイベントが行われる。3月9日以降は、京急線での
記念ラッピング列車の運行や台鉄の駅弁の販売も予定されている。
日本統治時代の「台湾総督府交通局鉄道部」が前身の台鉄は、今月12日にも新竹駅とJR東日本・
東京駅の姉妹駅提携を結ぶなど、近年は日本との関係強化に積極的に取り組んでいる。
(羅友辰)