台湾鉄路管理局(周永暉局長)と「包括的事業連携に関する友好協定」を締結し、また同社連結子
会社の西武鉄道(若林久・取締役社長)も台湾鉄路管理局と「姉妹鉄道協定」を締結した。心から
祝意を表したい。
西武ホールディングスは早速、ホームページで「台湾鉄路管理局との包括的事業連携に関する友
好協定締結ならびに今後の取り組みについて」と題するニュースリリースを発表している。
◆台湾鉄路管理局との包括的事業連携に関する友好協定締結ならびに今後の取り組みについて
http://www.seibuholdings.co.jp/
詳しくはニュースリリースをご覧いただきたいが、西武ホールディングスは来日する観光客が多
いことなどで「台湾を重要な地域と位置づけ、台湾鉄路と当社は共に、鉄道事業、その他関連事業
など、幅広い事業分野に力を入れていることから、包括的に連携することで事業の発展・地域社会
への貢献が相互に実現できる」と考え、西武側から台湾側に働きかけたことを明らかにしている。
協定では、大災害時には相互に物的・人的支援する「大災害時の相互協力」や「相互の観光PR
実現」「記念乗車券の発売」について合意したことを謳っている。
また、傘下の新宿プリンスホテル、サンシャインシティプリンスホテル、川越プリンスホテルで
は4月13日から6月30日まで「台湾料理キャンペーン」を開き、西武ライオンズ球場では4月11日と
12日を「台湾デー」とし、イニング中に台湾の伝統芸能を披露することなどを企画しているとい
う。
なお、日台間のこれまでの鉄道や駅同士の姉妹提携例は下記のとおり。2013年4月の黒部峡谷鉄
道と阿里山森林鉄道の姉妹提携以降、急速に鉄道や駅同士の姉妹提携が進み、この2年間で11件も
の協定が結ばれている。
今年の秋には岐阜の長良川鉄道と台湾鉄道の姉妹鉄道提携も予定されており、日台間の絆は鉄道
網のようにしっかりと根を張りはじめた。このような事例は、恐らく日本と台湾ならではの現象だ
ろう。韓国鉄道と「日韓共同きっぷ」はあるが、中国や韓国の鉄道との姉妹鉄道提携については寡
聞にして知らない。
1)1986年01月25日 大井川鐵道と阿里山森林鉄道が姉妹鉄道提携
2)2013年04月20日 黒部峡谷鉄道と阿里山森林鉄道が姉妹提携
3)2013年04月23日 江ノ電と平渓線が観光連携協定
4)2013年10月13日 JR四国の松山駅と台湾鉄道の松山駅が姉妹駅提携
5)2014年04月30日 秋田の鳥海山ろく線(由利高原鉄道)と平渓線が姉妹鉄道協定
6)2014年10月28日 千葉のいすみ線と集集線(台湾鉄道)が姉妹鉄道協定
7)2014年12月22日 山陽電鉄と宜蘭線(台湾鉄道)が姉妹鉄道協定
8)2014年12月22日 山陽電鉄の亀山駅と宜蘭線(台湾鉄道)の亀山駅が姉妹駅提携
9)2015年02月12日 東京駅と新竹駅が姉妹駅提携
10)2015年02月26日 京浜急行電鉄と台湾鉄路管理局が友好鉄道協定を締結
11)2015年03月14日 西武ホールディングスと台湾鉄路管理局が友好協定を締結
12)2015年03月14日 西武鉄道が台湾鉄路管理局と姉妹鉄道協定を締結