た。締結式は新北市庁舎 18 階の会議室で行われ、三重県の加藤敦央・観光国際局長と新
北市の陳國君・観光旅遊局長が調印した。
三重県庁によれば「陳局長からは、将来新北市の観光資源を世界に紹介できるようにし
ていきたいと述べ、さらに、三重区と名前が同じ三重県には親近感を持っており、 交流、
訪問により観光交流と経済発展の促進ができる、今日はその第一歩であると挨拶」し、「加
藤局長からは、本県議会と旧三重市の市民代表会がこれまで交流してきたことに言及する
とともに、観光協定締結により相互に観光資源を紹介し、益々活発な交流が行われるよう
取り組んでいくことにより、未来につながる新しい関係を構築していきたいと挨拶」した
という。
日台の自治体によるこのような協定締結はこれで28例目となり、今年に入ってからはす
でに5例目となる。心から祝意を表したい。
中央通信社が写真入りで伝えているので紹介するとともに、下記に「観光についての交
流・協力に関する協定書」の全文を紹介したい。
◆「天灯の街」台湾・新北市、「忍者の里」三重県と観光協定
http://japan.cna.com.tw/news/atra/201310220002.aspx
なお、この件についての三重県庁の連絡先は下記のとおり。
・連絡先/雇用経済部 国際戦略課
・担当者:川添、鈴木
・電話番号:059-224-2847
・E-mail:kokusen@pref.mie.jp
日本三重県と台湾新北市との 観光についての交流・協力に関する協定書
三重県は日本のほぼ中央、太平洋側に位置し、気候は温暖であり、豊かな自然景観に恵
まれ、また山海の幸が豊富な地として知られている。産業では製造業が盛んであり、歴史
のある建築や文化遺産も数多くある。 新北市は台湾の北部に位置し、その広々とした土地
は秀麗な山と綺麗な水に富み、豊富な 歴史と人々の作り出した文化、途切れることのない
美しい海岸線、広大な山地と丘陵地帯や 入り組んで流れる河川があり、更に便利で高度な
都市生活圏も合わせもっている。 両地域の経済発展を共に促進すべく、日本三重県と台湾
新北市は平等互恵の原則に基づき、ここに観光についての交流・協力に関する協定書を作
成する。内容は以下の通りである。
一、双方は、それぞれが持つ観光資源の強みを互いに補いあい、活用し合うことにより、
互いに観光客を送り出し、両地域の協力的互恵を原則として、互いの地域を重要な観光
市場かつ観光目的地とし、民間の交流や相互の訪問を奨励する。
二、観光情報の共有体制を構築し、互いに相手方の観光サイトにおいて観光資源や情報を
共有、発信し、双方の友好を深める。
三、双方の観光業者がそれぞれの観光市場において相手方の観光ルートや旅行商品を広め
ることを奨励・支持し、また相手方からの観光客に最良のおもてなしを提供する。
四、双方がそれぞれの地域で開催する観光宣伝活動では共に協力し、また相手方の開催す
る地域のイベント・展覧会や交易会に積極的に参加し、観光宣伝活動を促進する。
五、この協定書は中国語版と日本語版があり、内容は同じものである。中国語版と日本語
版をそれぞれ2通作成し、双方署名の後、各自その中国語版と日本語版をそれぞれ1通ず
つを保有するものとする。本協定書に定める内容は署名の日から効力を発するものとする。
2013年10月21日
日本三重県観光国際局 台湾新北市観光旅遊局
加藤敦央局長 陳国君局長