津町(かわづちょう)では毎年恒例の「河津桜まつり」が2月5日から開かれているが、まだ一
分咲きだという。毎日新聞がそのニュースを伝えているので下記に紹介したい。
ちなみに、河津桜は大島桜系と寒緋桜系の自然交配種と推定されていて、1月下旬頃から淡
紅色の花が約1ヶ月にわたって咲き続け、満開を長く維持できるのが特徴。静岡県農業試験場
南伊豆分場の調査で河津町に原木があることが分かり、昭和49(1974)年に「カワヅザクラ」
(河津桜)と命名された。翌年に河津町の町木に指定されている。
本会が台湾に寄贈している桜がこの河津桜で、熱帯や亜熱帯の台湾の平地でも活着が確認さ
れたことから、平成17(2005)年10月、李登輝元総統、農業委員会主任委員(農水大臣に相
当)、文化建設委員会主任委員(文化庁長官に相当)などの立会いの下に「桜寄贈合意書」を
締結、翌年2月から寄贈を続けている。
これまで本会が寄贈した河津桜は、南投県鹿谷郷竹林村、台南県善化鎮の南部科学工業園区
(台南サイエンスパーク)、高雄の澄清湖湖畔、高雄日本人学校、嘉義県竹崎郷の奮起湖にあ
る中和国民小学、台中市の台中公園、烏山頭ダム、国立台北大学、台北日本人学校、花蓮の国
立東華大学や美侖大飯店など、台湾の北から南まで、西から東まで広範囲に及んでいる。
◆河津町ホームページ(河津桜の開花状況をライブカメラで見ることができます)
http://www.town.kawazu.shizuoka.jp/
<河津桜>開花、今年も遅め
【毎日新聞:2013年2月6日】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130206-00000010-maiall-soci
写真:一分咲きの河津桜=静岡県河津町で(2013年2月5日、扇沢秀明撮影)
静岡県河津町で5日、「第23回河津桜まつり」(同実行委員会主催)が開幕した。3月10日ま
で。伊豆半島の早咲き桜として親しまれる河津桜だが、昨年は開花が大幅に遅れ、13年続いた
来客者100万人が途絶えた。今年も寒さ続きで平年は2月中旬に見ごろとなる開花が遅れ気味
で、関係者は気をもんでいる。
町内には約8000本の河津桜があるが、名所の河津川沿いは所々に1分咲きがある程度で、お客
の姿はまだまばらだ。
5日朝に同町の河津桜観光交流館で行われたオープニングセレモニー。相馬宏行町長は地元の
保育園児らとテープカットに臨んだ。背景の河津桜はつぼみのままで、あいさつでは「今年も
開花はやや遅いが、20日には見ごろになるでしょう」と期待を込めた。
00年に静岡経済研究所がまとめた「河津桜まつり経済波及効果調査報告書」によると、町内
の桜まつり関連売り上げは推計15億6900万円。県内全体への波及効果は337億7300万円にも上る。
町産業振興課は「伊豆の観光と言えば夏しかなかった時代から、町を挙げて桜まつりを売り
込み、来訪者100万人にまで育てた。今では2月が一番の書き入れ時。早く咲くように祈るしか
ない」と、好天を待っている。【扇沢秀明】