す。暖かい台湾では河津桜(かわづざくら)の定着率が高いということで、これまでにす
でに5000本を超える河津桜の苗木をお贈りしています。
台湾では、寄贈された桜を利用して接木や枝分けなどの方法で増やし、八田與一がつく
った烏山頭ダムの畔や小学校や大学など台湾全土で植樹活動を行っています。
12月1日付で本会の台湾側カウンターパートである李登輝民主協会の蔡焜燦(さい・こん
さん)理事長から小田村四郎会長宛に「桜寄贈のお願い」が届き、12月4日には来年3月ま
でに500本を寄贈することを約した「桜寄贈合意書」を結びました。ここに蔡理事長からの
「桜寄贈のお願い」をご紹介します。
2012年12月1日
日本李登輝友の会
会長 小田村四郎先生
李登輝民主協会
理事長 蔡 焜燦
桜寄贈のお願い
謹啓 初冬の候ますますご清祥の御事とお慶び申し上げます。
日本李登輝友の会様にはこれまで毎年、河津桜の苗木をご寄贈いただきありがとうござ
います。
今年は3月下旬に500本の苗木をご寄贈いただきましたが、その前に貴会は2月16日から19
日にかけて「2012台湾・お花見ツアー」を実施し、17日には花蓮市内の国立東華大学や美
侖大飯店に植えた桜木を一緒に見学しました。また美侖大飯店にて交流の一夕を持ち親睦
を深めたことも忘れられません。まさにこれが「絆の桜」です。
そこで、台日の絆をさらに深めるためにも、来年もまた台湾に桜の苗木をご寄贈いただ
きたいと思い、書中では失礼ながらここにお願い申し上げる次第です。
これまでご寄贈いただいた桜は台湾各地に植えられ、春になると台湾の風景に見事に溶
け込んできれいな花を咲かせています。
台湾の人々には日本の桜を美しいと思う感性があります。私も、この日本の桜を台湾全
土に広げることで台湾と日本の親善友好のシンボルになるのではないかと思っております。
では、台日の親善友好関係を象徴するものとして日本の桜を台湾に植え、その桜の木の
下で台湾人と日本人が花見をするという光景をぜひ実現したいと願っておりますので、微
衷ご賢察の上ご高配のほど賜りたく宜しくお願い申し上げます。
末筆ながら、時節柄ご自愛くださいますよう祈念申し上げます。 謹白