台湾人の林建良氏(本会常務理事)をはじめ、チベット人のテンジン氏、ウイグル人の
イリハム・マハムティ氏、モンゴル人のダシ・ドノロブ氏の4氏が中国から受けた民族弾
圧の実態をつづり、語る。それぞれの民族的視野、歴史的視野から、「古来より中国の一
部である」との中国側の主張を検証し、中国の抱える民族問題の核心を明らかにする。そ
して拡大する中国の軍事的、政治的脅威に対し、日本は東アジアの平和のために、弾圧を
受け続けるアジアの諸民族のために何をするべきなのか、問いかける。
この4氏の指摘を受け、「解説」に中国出身の石平氏を起用した編集の妙が光る。漢人
中心主義がチベット人などを「少数民族」としてきた中華帝国中国の実態を知るがゆえに、
日本に帰化したとはいえ、石氏の筆は重い。 (編集部・Y)
・はじめに:迫る中国の脅威、日本とわれわれがすべきこと=林建良
・チベット─踏みにじられた仏教国=テンジン
・東トルキスタン─シルクロードに散った独立国=イリハム・マハムティ
・南モンゴル─併呑されたもう一つのモンゴル=ダシ・ドノロブ
・台湾─迷走する独立への道=林建良
・座談:自由のための共闘=テンジン、イリハム・マハムティ、ダシ・ドノロブ、林建良
・解説に代えて 漢民族として日本国民として=石平
■書名 中国の狙いは民族絶滅
■著者 テンジン、イリハム・マハムティ、ダシ・ドノロブ、林建良
■版元 まどか出版 http://www.madokabooks.com/index.html
■体裁 四六判、並製、240ページ
■定価 1,575円(税込)
■発売 3月4日