〔台湾リンゴ日報ネット速報 2014年07月28日11:45より〕
ひまわり学生運動のリーダー林飛帆、陳為廷ほか20人あまりが28日の朝、台北地方検察署前で記
者会見を行い、検察が大規模な呼び出しを行ったことに抗議した。検察が、学生運動に参加した
171名の学生および市民を、周りから写真を撮ったり、怪我をして病院へ送られたり、警察を告訴
した被害者すら捜査の対象としているとし、「比例の原則に反する国家暴力の行使であることは明
らかだ」とした。林君や陳君は、「憲政の価値を守り、国家の暴力を追及する」と、シュプレヒ
コールを挙げ、検察に人民の側に立つよう呼びかけた。参加者の一人である呉[シ叡-又]彦君は、
この記者会見の直後、台北地方検察署に入って事情聴取を受けた。
陳君は「4月にすでに検察に対して説明し、検察が学生運動に参加した抗議者にいやがらせをす
ることがないよう要望した。それなのに嫌がらせを行っている。それだけではなく、警察は、病院
の受診者リストによって送検しており、国家の人民に対する暴力を告訴した被害者も捜査対象と
なっている。これはある種のテロで、人民の抗争権を剥奪するものだ。今日は、検察に対しこれら
の人々を捜査対象にすべきではないと言いに来た。司法資源をこのようなところに浪費すべきでは
ない。そうではなくて、民衆に暴力を振るうことを命じた行政院の高官を捜査すべきである。」
また、検察が7月末から8月のはじめにかけて大規模に呼び出しを行うことが判明したが、4月に
立法院から出たときに、7名のリーダーがすでに出頭して説明してから、これまで呼び出しがな
かった。自ら出頭したリーダーを取り調べずに、通りがかって写真を撮っただけの人を含む、ほか
の参加者を捜査するというのは、明らかに比例の原則に反している、とした。
林飛帆君らは声明を出し、検察官に対して、憲法のレベルから学生運動を見ること、人民が憲政
および人民の基本的な価値を守るために街頭抗議活動に参加した意義と、それにもかかわらず、政
府が責任をとらず、大小の国家暴力が後を絶たないことを正視するよう呼びかけた。また検察官に
対し、学生運動の過程における国家暴力をしっかりと検討することで、司法が人民の後ろ盾となる
ようにしてほしいと求めた。
(『リンゴ日報』張欽=台北。台湾の声編集部訳)