「雪中送炭」台湾に謝意 小池 百合子(衆議院議員)

【夕刊フジ:2011年5月14日「永田町新潮流・小池百合子 私がやらねば」】

 5月の連休を利用して、東日本大震災の被災者に対して200億円近い義援金を集めてくれ
た台湾に感謝の意を伝えに行った。

 馬英九総統に自民党谷垣総裁名が彫られた感謝の盾を進呈。台湾で使われる中国語で謝
意を示したものである。

 風邪で静養中だった李登輝元総統にも、同様の盾を手渡し、「日本がんばれ」のエール
を頂戴した。日本人以上に日本の行く末を真剣に気遣っておられた。

 中国語には「雪中送炭」という言葉がある。「苦しい時の友は、真の友」の意味だ。19
99年の921台湾大地震の際、私は阪神大震災で使用した仮設住宅の仕様書をいち早く台湾に
送付した。実際の作業は時の日本政府が行ったのだが、とにかく必要な時に、必要な情報
をスピーディー届けたことで、いまだに感謝され続けている。

 日本の国際緊急救助隊が台湾に一番乗りし、被災地での救援に努力したことも、台湾人
の心に刻み込まれている。これらのことは『李登輝 台湾震災日記』にも詳しく記録され
ている。

 今回は台湾からの「雪中送炭」である。義援金だけではない。台湾は3月11日の地震発生
直後、救援隊派遣をいち早く表明した。ところが、日本政府は「現場が混乱している」と
して丸2日も待機させた。

 ましてや世界からの支援に対する謝意を各国の主要紙に掲載しながらも、日本政府は台
湾を排除したのである。非礼と言わざるをえない。

 台北からの帰路、機内で話題の映画『英国王のスピーチ』を見た。もっとも興味深かっ
たのは、第2次世界大戦の最中、ドイツとの融和政策で深みにはまる重大なミスを犯したチ
ェンバレン首相が辞任し、チャーチルにバトンタッチしたこと。

 また日本でも太平洋戦争の最中、サイパン陥落を機に東条英機首相は辞任している。

 有事だからこそ、だめなリーダーは交代させられる例である。

 有事ともいえる状況にあって、被災地の復旧に充てる1次補正予算が成立した後は、すぐ
に2次補正の編成に取りかからねばならない。自らの延命を最優先し、パフォーマンスに精
を出しながらも、通常国会は早々に閉じるという。2次補正を秋に持ち越すなどという不見
識なリーダーは日本に不要である。



● 黄文雄著『哲人政治家 李登輝の原点』お申し込み
  http://www.ritouki.jp/cgi-bin/enquete/form0095.reg

● 野口健講演「台湾からの再出発」DVDお申し込み
  http://www.ritouki.jp/cgi-bin/enquete/form0088.reg

● 映画「海角七号」DVDお申し込み
  http://www.ritouki.jp/cgi-bin/enquete/form0069.reg

● 映画「台湾人生」DVDお申し込み
  http://www.ritouki.jp/cgi-bin/enquete/form0064.reg

● 増補改訂版 『台湾史小事典』お申し込み
  http://www.ritouki.jp/cgi-bin/enquete/form0076.reg

● 友愛グループ機関誌『友愛』お申し込み
  http://www.ritouki.jp/cgi-bin/enquete/form0082.reg

● 廖継思著『いつも一年生』お申し込み
  http://www.ritouki.jp/cgi-bin/enquete/form0075.reg

● 日本李登輝友の会「入会のご案内」
  文化交流を主とした「日本の生命線」台湾との交流を深める本会活動にご参加いただ
  ける方は、ご入会を! 下記の「入会お申し込みフォーム」からですと、お手軽にお
  申し込みできます。                    (日本李登輝友
  の会事務局)

■ 入会お申し込みフォーム http://www.ritouki.jp/cgi-bin/enquete/form0005.reg
■ 入会案内 http://www.ritouki.jp/guidance.html


日本の「生命線」台湾との交流活動や他では知りえない台湾情報を、日本李登輝友の会の
活動情報とともに配信する、日本李登輝友の会の公式メルマガです。

● 発 行:日本李登輝友の会(小田村四郎会長)
      〒113-0033 東京都文京区本郷2-36-9 西ビル2A
      TEL:03-3868-2111 FAX:03-3868-2101
      E-mail:info@ritouki.jp ホームページ:http://www.ritouki.jp/

● 事務局:午前10時〜午後6時(土・日・祝日は休み)



投稿日

カテゴリー:

投稿者: