逆サイホンが結ぶ日台の絆  喜早 天海(日本と台湾の懸け橋になる会世話人)

本日(10月14)、台湾・台中市内に「第2の八田與一」といわれる磯田謙雄(いそだ・の
りお)技師がつくった白冷圳(はくれいしゅう)において毎年恒例の通水式が行われ
るそうです。今年は80周年になるそうです。

 台中に住む「日本と台湾の懸け橋になる会世話人」の喜早天海(きそう・たかひろ)氏
が昨日発行のメルマガ「遥かなり台湾」で、八田與一と磯田謙雄を比較しながら兼六園の
逆サイフォンのことを交え、白冷圳について伝えています。

 また、本日行われる白冷圳通水式80周年記念式典に際して、「金沢市に住んでいる
中川耕二氏から80年前に行われた通水式の様子を書いた資料」を戴いたとして、貴重な資
料を紹介しています。併せて紹介します。

◆【メルマが「遥かなり台湾」】白冷圳通水[2012/10/14]  http://archive.mag2.com/0000094177/index.html


逆サイホンが結ぶ日台の絆  喜早 天海(日本と台湾の懸け橋になる会世話人)
【メルマガ「遥かなり台湾」:2012年10月13日】
http://archive.mag2.com/0000094177/20121013090000000.html

●北国新聞

 去年10月12日の北国新聞(石川県)という地方紙に、「台湾に『水利の父』もう一人 
金沢出身で八田技師の後輩、磯田謙雄」というタイトルで磯田謙雄(のりお)技師のこと
が取り上げられたことがあります。八田与一技師のことは台湾通の皆さんにとってなじみ
深い名前だと思いますが、磯田技師についてはほとんどの方が初めて耳にするのではない
でしょうか。

 記事には下記のように掲載されました。

≪日本統治時代の台湾で、巨大な逆サイホンの水管を敷設し、農地を潤した日本人技師が
いた。その名は「磯田謙雄(のりお)」。烏山頭(うさんとう)ダムを建設した八田與一
(はったよいち)技師と同じ金沢出身の磯田技師は、水路がある台中市新社区ではよく知
られた存在で、毎年10月14日に通水記念式も行われる。

 磯田技師が設計したのは「白冷圳」(はくれいしゅう)と呼ばれる農業用の水路で
1932年(昭和7)に完成した。全長17キロを22か所のトンネル、14か所の橋でつなぐ大規
模な水路で、中でも渓谷を渡す3本の逆サイホンが特筆される。直径1メートルの水管を
日本から運び込んだ。

 水管は99年の台湾大地震で損壊し、新たな水管が敷設された。だが、地元住民は日本時
代の水管を撤去せず、塗装し直して管理を続けている。≫

 そして「磯田技師に関しての情報を求む」と最後に記事が結ばれており、この日から数
回に分けて磯田技師に関する記事が掲載され、北陸地方の人々に磯田技師の事が知れ渡っ
たと思っています。

●八田技師と磯田技師の比較

           八田與一          磯田謙雄
生年月日      1886年2月21日        1892年5月6日
金沢第一中学校卒  1904年3月(11期)      1911年3月(18期)
第四高等学校卒   1907年7月(二部工科)    1914年7月(二部工科)
東京帝国大学卒   1910年7月(工科大学)  1918年7月(工科大学)
台湾総督府赴任   1910年8月        1918年8月
引揚                     1947年
死亡年月日     1942年5月8日       1974年8月16日

 磯田技師は同郷の先輩である八田技師の下で烏山頭ダム工事に関わったそうです。

●兼六園

 金沢と言えば兼六園が有名です。その兼六園のそばに金沢城があります。ぼくは先月、
一時帰国を利用して金沢を訪れました。それは許世楷前駐日代表が、「近くの川(辰巳用
水)園内の霞が池に貯められた水は、さらに逆サイホンの道理を使い、すぐそばにある金
沢城に用水として引きこまれていたのだ」語っていたことを思い出し、この目で実際確か
めたかったからです。

 園内を散策していると「水道の遺構」という説明の立て看板がありました。その説明書
きには「園内を流れて来た辰巳用水がここから逆サイフォンの原理で金沢城二の丸に導か
れた水道の遺構である。1632年(寛永9年)に作られた時は木管であったが、天保15年
(1844)に石管に替えられた。この取水口を土塀で囲み、三つの番所水御門を構えて厳重
に管理していた」と記されてありました。

 そして、その木管も石管も金沢城内に展示されていたのです。

 ネットで「金沢城、兼六園、逆サイホン」と入力し検索して調べてみると興味深い記事
を発見しました。

 「兼六園から二の丸までの配管の仕組み」というタイトルに「わが国で最初と言われる
「伏せ越しの理」(逆サイホン)を応用し、密閉した埋設管で兼六園より約12メートル低
い百間堀を越え、8メートル高い金沢城の二の丸の泉池まで揚水しています。なんと江戸時
代に作られたのです。(当時の測量技術のレベルの高さにびっくり!)

http://www.jfe-steel.co.jp/museum/jfe_pipe/collection/tatsumi/kenroku2/main2.html

石川新情報書府〜兼六園名園記—六勝物語「兼六園と辰巳用水」
http://shofu.pref.ishikawa.jp/shofu/meienki/rokusho/suisen/d01.html

 金沢出身の磯田技師が白冷圳を設計するとき、故郷の兼六園と金沢城の逆サイホン
を思い浮かべて測量しながら図面を書いたのでしょう。

 そうやって考えてみると、逆サイホンが時代を超え、国を超え、世紀を超えて生き続
け、金沢と新社のみならず、日台の絆となって双方に幸せをもたらしているのです。

 明日14日午前中に新社で通水式80周年記念式典があります。この式典に金沢からと磯田
技師の御遺族など関係者らも含めて多数参加することになっており、午後からは白冷[土
川]の全工程を見学するようです。

 そして金沢市に住んでいる中川耕二さんから80年前の通水式が行われた様子の資料(新
聞記事)を戴きましたので、明日皆さんに紹介したいと思います。

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