映画「KANO」  喜早 天海(日本と台湾の懸け橋になる会世話人)

【メルマガ「遥かなり台湾」:2013年9月16日】
    
 映画「KANO」が来年の春節(旧正月)に台湾で上映されることになったことは台湾
通の皆さんもご存じかと思います。

 映画「KANO」は、「海角七号」(2008年)、「セデック・バレ」(2011年)など、
日本統治時代の台湾を題材に話題作を生み出し続けてきた魏徳聖監督が10年前から温め続
けてきた、嘉義農林学校(=現・嘉義大学)野球部の栄光のストーリー。

 台湾人・日本人・原住民族の混成チームが、苦難を乗り越え心をひとつに甲子園を目指
し、1931年の第17回大会で初出場ながら決勝戦に進出した実話なのです。

 伝説のチームを育て上げた“鬼監督”近藤兵太郎を演じるのは、永瀬正敏。その妻を演
じるのは坂井真紀、そして大沢たかおも台湾にダムを造った八田興一役で特別出演するそ
うです。永瀬はデビューしたての頃に一度台湾映画のオファーをもらっており、今回は恩
返しのつもりで多忙なスケジュールを調整し台湾での撮影にのぞんだといいます。

 3月31日の未明、オーディションで選ばれた現役の野球少年演じる嘉農野球部ナインはユ
ニホームのまま一列に並び、永瀬“監督”とメガホンを握る監督に向かい日本語で「お疲
れ様でした!」と脱帽・一礼、昨年11月のクランクインから119日間の撮影を終えたのでし
た。

 決勝戦のシーンを撮影していた時期はちょうど、ワールド・ベースボール・クラシック
(WBC)の台日戦と重なり、抜きつ抜かれつの緊張感あるゲーム展開で、台湾は惜敗し
たがスポーツマンシップあふれる清々しい戦いぶりが話題を呼びました。

 魏監督は、「KANOの決勝戦と全く同じ、歴史が再現されているようで鳥肌が立っ
た」「本当に大切なのは勝ち負けではない、人の心に残るのは勝敗を超えたスピリッツ」
と興奮気味に語り、1931年の感動の記憶が台湾野球の力になればと期待を込めていまし
た。

 来年の春節の上映ガ待ち遠しい一人です。

◆映画「KANO」日本語版
 https://www.facebook.com/Kano.japan

 このメルマガでも2005年11月に取り上げ、その後、ブログにも転載したところこの記事
を読んだ読者からの書き込みがありました。

◆メルマガ記事

 戦前、甲子園の決勝戦まで進んだ台湾から出場したチームがあったのをご存知でしょう
か。その名は「嘉義農林」。高校野球ファンでなくても台湾人の年配の方で知らないもの
がいないほど有名なのです。

 読者の中には、「どうして台湾のチームが甲子園に出場できるの?」と不思議に思われ
た方がいるかも知れませんね。それは、台湾が日本の植民地時代、台灣の学校も日本の学
校とみなされていたため、台湾の高校からも甲子園へ出場する事ができたのです。

 昭和6年(1931)の台湾代表として出場した嘉義農林高の監督は前述の松山商出身の近藤
兵太郎で「俺が台灣の野球を強くする」という意気込みで台灣へ渡った人でした。彼は台
湾最強のチームを作るべく台湾全島をくまなく歩き回り有望な選手を見つけ、嘉義農林へ
と呼び寄せたのです。

 松山商直伝のスパルタ式訓練で選手を鍛え、それに応えた嘉義農林の選手たちは徐々に
頭角を現わし、1931年甲子園の切符を手にしたのです。下馬評にものぼらなかった嘉義農
林は破竹の勢いで勝ち進み、見事に準優勝し、日本全国をあっと驚かせ、甲子園の輝かし
い歴史の中にその名を刻み込んだのでした。

※嘉義農林高は後年、国立嘉義技術学院となり最近、国立嘉義師範学院と統合し現在は国
 立嘉義大学となっています。

 インターネットで検索していると下記のような新聞記事が載っていました。今は年老い
たOBの人たちが先生の墓参りにわざわざ松山に足を運んでくれていたとは、何と律儀な
台湾の人たちでしょう。簡潔な記事の中に「当時の先生と生徒の信頼の絆の深さ」に感銘
を受けました。

◆台湾の嘉義農林OBが監督の墓参り
 【1998年8月5日「愛媛新聞」掲載】

 全国高校野球選手権大会(朝日新聞社、日本高野連主催)の前身、全国中等学校優勝野
球大会の第17大会(1931年)で台湾から出場して準優勝した嘉義農林(現・嘉義技術学
院)のOBらが4日、松山市を訪れ、当時の野球部監督だった故近藤兵太郎さんの墓参りを
した。

 近藤監督は元松山商野球部員。戦前に台湾に渡り、嘉義農林の野球部監督に就任。甲子
園に初出場し、準優勝に導いた。

 この日、近藤監督のもとで野球をしていた嘉義農林野球部の選手やOBと日本在住のO
Bら約20人が再会を喜び合い、故人の思い出に話を弾ませた。近藤監督の母校の松山商を
表敬訪問したあと、墓参りに出かけた。

 戦中・戦後の混乱で紛失していた準優勝の記念盾「朝日牌(はい)」をこの夏に復刻し
た。

 参拝者は持参した盾を墓前に添え、墓石に水や酒をかけて手を合わせた。 準優勝当時
に中堅手だった蘇正生さん(85)は、墓前で思わず目を潤ませ「近藤さんは台湾の模範と
なる野球を教えてくれた。今の自分があるのはすべて近藤さんのおかげ。本当に感謝して
いる」と話した。

◆読者からの書き込み

・私は台湾嘉義の生まれで、現在も住んでいます。学生時代は台北の大学を卒業して、日
 本大阪の国立大学に留学いたしました。 嘉義農林の話は今でもよくしますよ。今は亡き
 父から甲子園の話を聞く度に農林の話が出ます。私も今では56歳になりましたが、嘉義
 大学のそばに住んでいます。近くに蘭潭がそばにあり、ほんとうにいいところです。 こ
 れからも楽しい記事をよろしくお願いいたします。[白玄龍 2006年4月9日(日)]

・この記事を読み、嘉義農林のことは初めて知ったのです。 嘉義出身で、いわゆる若者の
 私が昔の出来事はほとんど知らないけれども、この記事のおかげで、自分の故郷は実に
 素晴らしいと改めて感じましたのです。 ありがとうございました。[ 2006年5月14日]

・台湾生まれの引揚者です。父が渓湖明治製糖・萬興駐在所の所長をしていましたが、そ
 の事務所に陳健忠さんと言う方が嘉義農林野球部出身で、甲子園で準優勝された方だっ
 たようでした。[佳島良治 2007年6月11日]

・私の父は呉明捷といい、昭和6年夏の甲子園で準優勝した時の投手でした。卒業後早大野
 球部に進学して、1塁手に転向しましたが慶大の宮武三郎と当時の本塁打記録と並んでい
 ました。昭和58年(享年71歳)で他界しましたが、生きていれば先月で100歳でした。
 [2012年3月11日]

・私は1932年生まれの台湾育ちです。台湾には高等学校の全国野球大会が戦後ないので、
 甲子園行きはなくなりました。甲子園の夏の全国航行野球は韓国、台湾の高校優勝校に
 も参加を呼べる体制派はきなったものでしょうか? 当時の選手には高砂族出身が多か
 ったです。台東州あたりから嘉義農林に入学してきました。 [2012年11月1日]

・戦前の母校野球部(岩手県立福岡中学)の先輩から、嘉義農林(現在は国立嘉義大学)
 の活躍を聞いたことがあります。日本人と高砂族の混成チームで、優勝候補だったと
 か。21世紀枠で台湾からも招待したら!! 政治的に無理でしょうが、台湾なら受ける
 可能性も![2013年3月10日]

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