台湾へのワクチン供与について  茂木 敏充・外務大臣

台湾へのワクチン供与について  茂木 敏充・外務大臣

 日本が台湾にワクチン124万回分を支援した6月4日午前、茂木敏充・外務大臣は外務省会見室において記者会見し、冒頭「台湾へのワクチン供与」と「日豪『2+2』」について説明した。下記に外務省ホームページから「台湾へのワクチン供与」会見と、それに関する記者との質疑応答をご紹介したい。

◆茂木外務大臣会見記録:令和3年6月4日(金曜日)10時37分 於:本省会見室 https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/kaiken/kaiken24_000052.html

(1)台湾へのワクチン供与

【茂木外務大臣】

 私(大臣)の方から、まず2件報告をさせていただきます。

 一つは、台湾へのワクチンの提供についてでありますが、我が国はこれまでCOVAXファシリティ等の国際枠組みを通じたワクチン支援を行ってきました。

 これまでも様々な国・地域からワクチン提供依頼がありましたが、今般、台湾側からの依頼について調整が整い、我が国で製造しましたアストラゼネカ社製のワクチン124万回分を、無償で台湾側の窓口機関であります台湾日本関係協会を通じて、台湾の人々にお届けすることになりました。

 アストラゼネカ社を含め、ワクチン提供の実現に協力いただいた関係者に敬意を表します。

 このワクチン、本日昼前には日本から出荷をされまして、日本時間の16時前、現地時間で15時前に、台湾に到着する予定であります。

 我が国としては、今回のワクチン供与が、台湾における新型コロナの感染拡大の防止に寄与することを期待をいたしております。

 ワクチン支援に関しましては、一昨日、6月2日のCOVAXワクチン・サミットにおきまして、菅総理から、我が国は、今後更に8億ドルをCOVAXファシリティに追加拠出することを表明しました。ワクチン・サミットでは本年度末までに目標としていた、83億ドルを大きく超える額を確保することができ、日本のリーダーシップを含め大きな成果を上げることができたと考えております。

 資金調達と並びまして、変異株の拡大やワクチン供給の遅れといった厳しい現状を踏まえ、環境が整えば、しかるべき時期に、我が国で製造するワクチンを3,000万回分を目途として、COVAXファシリティなどを通じて、各国・地域に対して供与していく考えも、総理の方から表明されたところであります。

 また私(大臣)からは、日本の技術や強みを生かし、各国の接種現場までワクチンを届ける「ラスト・ワン・マイル支援」の考え方を強調し、COVAXファシリティとの協働、これを呼びかけたところであります。

 我が国としては、新型コロナの一日も早い収束に向けて、引き続き、国際社会の要請や各国の支援ニーズを踏まえ、ワクチンについてはCOVAXを始めとする多国間の枠組みを通じた支援を基本としつつ、バイや国際機関と連携して様々な支援、これを実施していく考えであります。

 引き続き、こういったCOVAXの取組、更には「ラスト・ワン・マイル支援」ということで、ワクチンの分野でも日本として、しっかりとリーダーシップを発揮していきたい、こんなふうに考えております。

                   ◇     ◇     ◇

【テレビ朝日 佐藤記者】 台湾へのワクチン供給に関してお伺いします。日本は国際枠組みを主導してきた立場ですけれども、今回のワクチンの現物供給について、直接支援という形にまず踏み切った理由について教えてください。

【茂木外務大臣】 このワクチンについては、COVAXを通じて各国が資金を拠出して、COVAXにおいてワクチンを調達・分配する、こういう機能を元々持ったわけでありますが、最近になって現物での、こういったCOVAXであったりとか国際機関への供与、更には二国間、バイでの供与というのも重要性が指摘をされるようになってきました。

 日本として、国民全員に向けてワクチンを2回接種すると、その分のワクチンの確保ができました。それを上回る量については、COVAX等を中心にしながら、国際的な枠組みでも提供を現物として、していきたいと思いますが、同時に各国のニーズ等を踏まえた場合に、バイでの協力とか、他の国際機関を通じた協力、こういったことも行っていきたい。

 台湾の場合、昨年来、非常に感染状況、コントロールというか低い状態で抑え込んできましたが、ここにきて感染の拡大が見られると、一方でワクチンについては、7月以降は台湾での生産体制が整ってきますが、当面、この現状において非常にワクチンの調達が厳しい状況にあるという中で、日本として支援を行ったと。

 これは10年前の東日本大震災の際も、台湾の方々から、いち早く多くの義援金を送ってもらい、それは日本の人々にとっても、鮮明な記憶として残っているんじゃないかなと。そういった台湾との重要なパートナーシップであったりとか友情、こういったものも踏まえて、今回の提供ということになります。

【朝日新聞 佐藤記者】 今の台湾へのワクチン提供に関連してお伺いしますが、成田空港に弊社も取材に行っておるんですけれども、台湾へ提供する便、11時45分成田空港発のJAL便でよろしいのかどうかというのは、確認お願いできますでしょうか。

【茂木外務大臣】 はい、結構です。

【NHK 山本記者】 台湾のワクチンの話に戻るんですけれども、今後、台湾側から追加供給の依頼などがあった場合には、更なる供給が想定されているのかということと、台湾以外の国・地域への供給について、現時点で具体的に検討されていることがあれば教えてください。

【茂木外務大臣】 基本は、まずは日本国内での接種、これに必要な量をきちんと確保し、それを上回る分については、国際的な協力と、こういったことも行っていきたいと考えております。

 例えば、6月時点で、どれくらいの上回る量が出てくるかとか、それぞれの月によって変わってまいります。総理が3,000万回と言ったときに、環境が整って然るべき時期にと、いうことでありまして、まさにそういった形で、6月であったり、7月以降の、海外に提供できる量、こういったものも踏まえながら、また、各国での感染の状況であったりとか、ワクチンのニーズ、更には日本との関係、様々な要素を考えながら、今後判断していきたいと思っております。

※この記事はメルマガ「日台共栄」のバックナンバーです。

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