“台湾の松下幸之助”許文龍氏に感謝  森 靖喜(森教育学園理事長、本会理事)

“台湾の松下幸之助”許文龍氏に感謝  森 靖喜(森教育学園理事長、本会理事)
岡山市の岡山学芸館高校には、奇美実業創立者の許文龍氏が制作した新渡戸稲造の胸像がある。
これは、本会理事でもある岡山学芸館高校・清秀中学校学園長で森教育学園理事長の森靖喜(も
り・やすき)氏が許文龍氏から寄贈されて設置したものだ。

 その経緯については、すでに森理事に機関誌「日台共栄」第33号(平成25年10月号)の巻頭エッ
セイ「台湾と私」で「自虐史観克服と台湾修学旅行」と題して書いていただいている。

 また、森氏が産経新聞・岡山県版に5年にわたって連載している「現代を問う」(6月22日掲載)
でも、許文龍氏が「なぜ日本人の胸像を作り、博物館を自費で作ったか」について詳しく触れてい
る。下記にご紹介したい。

 なお、岡山学芸館高校は5年前の平成23年(2011年)から毎年、台湾への修学旅行を実施し、李
登輝元総統をお招きして講演していただいている。

 また、森氏が顧問をつとめる本会の岡山県支部(藤原一雅・支部長)も毎年、台湾研修ツアーを
実施し、李元総統を表敬訪問したり、芝山巌の六士先生のお墓に参拝するなどオリジナル・ツアー
を実施している。今年は森氏も参加して7月初旬に実施し、李元総統にもお目に掛かる予定だ。

◆機関誌「日台共栄」
 http://www.ritouki.jp/index.php/magazine/


“台湾の松下幸之助”許文龍氏に感謝 「公に尽くす日本型資本主義」の大切さ教わる
岡山学芸館高・清秀中学園長 森靖喜
【産経新聞:2016年6月22日】

http://www.sankei.com/west/news/160622/wst1606220002-n1.html
写真:台湾の許文龍氏から寄贈された新渡戸稲造博士の胸像=岡山市の岡山学芸館高(写真左が森
   靖喜氏)

 毎月1回の『現代を問う』(注・岡山県版に連載)。今回で満5年を迎えることができた(途中2
回、総選挙で休載)。関係のみなさまに心よりお礼を申し上げたい。

 本学園の玄関前に設置されている「新渡戸稲造博士」(明治33年に英文で『武士道』を出版し、
世界から称賛された)の胸像を見るたびに、制作・寄贈してくださった台湾の許文龍氏に感謝の毎
日である。

 許文龍氏は昭和3年、台南生まれの88歳。台湾の「松下幸之助」とも称される台湾屈指の実業家
である。昭和34年に「奇美(ちーめい)実業」を創業し、パソコン基部などに使われる耐熱性・耐
久性の強いABS樹脂の生産世界一に成長させた。社員に自社株を配布、セールスマンを全廃する
など独自の合理的経営で、平成11年に「日経アジア賞」、25年には「旭日中綬章」を受章。芸術に
造詣が深く、バイオリンやマンドリンの演奏、絵画・彫塑はプロ並み。日本語は流暢(りゅうちょ
う)である。

 平成27年1月1日、私財250億円を投じ、台南に「奇美博物館」を開館。筆者夫婦は「新渡戸博士
胸像寄贈のお礼に伺いたい」と申し出たところ、博物館の開館直前の「12月18日午後3時に」との
ご指定があった。会長室で、台中市長夫人とおふたりでバイオリンやマンドリンで日本の唱歌を演
奏してくださった。博物館には何器ものバイオリン・ストラディバリウスや制作工房があり、とて
も1日では見切れない素晴らしさであった。

 許文龍氏は新渡戸博士だけでなく、明治28年から昭和20年の敗戦までの50年間、日本の領土で
あった台湾の近代化に貢献した多くの日本人の胸像を制作している。

 児玉源太郎第4代総督の下で民政長官(首相)として、台湾近代化の基礎を作った「後藤新平」
▽東洋一の烏山頭(うさんとう)ダムと万里の長城の6倍もの長さの水路を作り、旱魃(かんば
つ)・洪水・塩害の嘉南平野(香川県と同じ面積)を穀倉地帯に変えた「八田與一」▽近代的水道
を敷設した「浜野弥四郎」▽インディカ米を品種改良し、おいしい蓬莱米を開発した「磯永吉と末
永仁」−など。彼らの胸像は台湾や日本のゆかりの地に設置されている。

 許文龍氏が「なぜ日本人の胸像を作り、博物館を自費で作ったか」を聞くことができた。「戦
後、蒋介石政権下の台湾では学校教育で中国の歴史を教えても、50年間の日本統治時代は教えてい
ない(李登輝政権後教えるようになった)。台湾で日本人が大きな功績を残したことを、台湾人に
も今の日本人にも知ってほしい。多くの日本人は、自分たちの先祖が過去に悪いことばかりしてき
たかのように思いこんでいる。しかし、歴史を公平にみるならば、日本人が悪いことばかりしたと
はいえない。私が作った胸像は台湾の近代化の礎を作った方々で、彼らがいなかったら、今日の台
湾の繁栄はなかったことは確かだ。台湾が近代化し、世界各国と肩を並べられるようになったの
は、日本の統治があったからだ」と話された。

 植民地政策には、3つの型がある。(1)スペインが南米で行った『略奪型』(2)英国がインド
から綿花を本国に持ち帰り、それを加工して高級品として売り返した『企業型・収奪型』(3)日
本が台湾・朝鮮で採った『投資型』。日本は台湾を領土の延長とみなし、莫大(ばくだい)な人力
と財政をインフラストラクチャーの整備に注ぎ込んだ。

 もちろん、目的は第一に日本の利益であり、第二は国際的なイメージアップにある。世界列強に
侮られない「植民能力」を示すために台湾に一流の人材を派遣し、立派な仕事をした。それは確か
だが、同時に台湾人にとって非常に幸せなことでもあった。

 許文龍氏は「子供のころ、台南に日本が作った小さな博物館があった。そこは毎日の遊び場で、
勉強の場でもあった。大人になって、お金持ちになったら、もっと大きな博物館を作って社会に役
立とう。それが私の夢でした。日本の教育は『公に尽くせ』でした。それを実践したのです」とい
う。そして「あなたの学校に新渡戸稲造博士の胸像を寄贈したのは、日本人精神をしっかり教え、
広めてもらいたいからです」と話した。

 これからの日本、世界に必要なものは、新渡戸稲造博士の「武士道」や「日本人精神」であり、
「我の利益至上主義」や「新自由主義」などではなく、「公に尽くす日本型資本主義」であること
を教えられたのである。

               ◇    ◇    ◇

森靖喜(もり・やすき) 昭和16年、岡山市生まれ。明治大学大学院卒業後、43年から金山学園
(現・岡山学芸館高校)の教諭、岡山市教育委員長、岡山県私学協会長などを歴任。現在は学校法
人・森教育学園理事長、岡山学芸館高校・清秀中学校学園長、教育再生をすすめる全国連絡協議会
世話人。専門は政治学。

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