【祝】 豊前市と台湾の科技大学校院協進会が「産学共同協力覚書」を締結

【祝】 豊前市と台湾の科技大学校院協進会が「産学共同協力覚書」を締結

 8月20日、福岡県豊前(ぶぜん)市の後藤元秀(ごとう・もとひで)市長は、台湾の大学のサテライトキャンパス設置や学校同士の交流・研修へ向け、中華民國私立科技大學校院協進会の葛自祥・理事長(龍華科技大学学長)と産学協同を強化してゆく「協力覚書」にオンライン形式で調印しました。

 それに先立つ7月20日、豊前市は台北駐福岡経済文化弁事処と「交流促進に協力する連携協定書」を締結し、後藤市長と陳忠正処長が豊前市役所で協定書に調印しました。この協定では台湾の大学の学術拠点を豊前市に設けることも盛り込んでおり、学外の教育施設「サテライトキャンパス」と銘打った施設の設置を目指して今後、協議していくそうです。

 後藤市長は以前から海外からのサテライトキャンパスの誘致を構想しており、本年4月号の「市長の部屋」では「海外からのサテライトキャンパス誘致を」と題し、下記のようなことを述べていました。

<海外から働きに来てくれている外国人だけでなく、海外から豊前市に外国人の学生さんがやってくる時代が来るかもしれません。日本文化、日本語などを学ぶ大学と学生の誘致です。大学がやってきて日本人を学生募集するのではありません。豊前市に分校である「サテライトキャンパス」をつくるとのことです。

 以前から市長として外交ルートを通じていくつかの国に働きかけていた構想です。このほど、「うちの大学で豊前市に学生を送り込んでみたい。うまくいけば、将来は大学設置も検討したい」と親しくしているある外交官から大学名を出し、正規外交文書での申し出がありました。

 これは、文部科学省によれば「全国初の試み」とか。小規模から始めて、将来は規模を拡大し、豊前市が海外留学生受け入れのまちになる可能性を秘めています。初期にどこで、どれくらいの規模で実施するか、など受け皿づくりに取り組まねばなりません。学生が安心して過ごせる地域としての受け入れ力が試されそうです。>

 この「サテライトキャンパス」第一号候補に挙がったのが、会員学校66校を擁する私立科技大学校院協進会だったようで、今後の豊前市の手腕に大いに期待したいものです。

 実は、本誌2018年9月15日号でお伝えしたことですが、沖縄県宮古島市は、長栄大学(台南市)から宮古島市に分校を開設したいという意向を受け、分校開設に向けて覚書を交わしていました。

 その後、長栄大学は2018年11月19日に宮古島市に日本教育センターを設立し、長栄大学の学生や同伴の高校生を対象にした海外研修活動を積極的に推進しているそうです。

 宮古島市と豊前市による台湾の大学分校設置活動につきましては、新しい日台交流の取り組みとして今後も注目し、活動の様子をお伝えしてゆく予定です。

—————————————————————————————–中華民國私立科技大學校院協進会、福岡県豊前市と協力覚書【台湾国際放送:2021年8月26日】https://jp.rti.org.tw/news/view/id/94012

 台湾の高等教育の水準を高め、私立の大学・大学院の校務の発展を促すために1994年に発足した「中華民國私立科技大學校院協進会」が8月20日、日本福岡県豊前市と協力覚書を交わしました。同協進会の理事長を務める、龍華科技大学の葛自祥・学長と豊前市の後藤元秀市長は、ぞれぞれオンライン形式で調印式に参加しました。

 葛自祥・学長は、双方はコロナ禍終息後、学校レベルの相互訪問、学生の研修、見学、職場実習などの機会を増やすことで一致したほか、台湾側は今後も日本の企業と密に連絡を取り、国際教育と産学協同を強化していく方針を示しました。

 中華民國私立科技大學校院協進会が発足して20年近くなり、会員となる学校は66校あります。葛自祥・学長は、将来、台湾の中国語教師を福岡県豊前市に派遣し、現地の中国語教育と中国語教師の人材育成をサポートするとしています。

 調印式では、葛自祥・学長は、後藤元秀市長に「台湾高粱酒」を、後藤元秀市長は葛自祥・学長に「日本の焼酎」を贈りました。双方は、早ければ9月にも第一段階の協力計画を始める見通しです。

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