【新刊紹介】福島香織著『危ない中国 点撃(クリック)!』

【新刊紹介】福島香織著『危ない中国 点撃(クリック)!』
本誌前号で河添恵子著『中国人とは愛を語れない!』と井沢元彦著『中国 地球人類
の難題』を紹介したが、中国および中国人の本質を剔抉したものとしては、産経新聞の
中国総局記者として北京に駐在している福島香織さんの新刊『危ない中国 点撃(クリッ
ク)!』も見逃せない。

 編集子も福島さんのブログ愛読者だが、新聞記者らしいその追及の仕方やよく動き回
る様に魅了されていた。久しぶりに生き生きとした文章を読んだ思いがしていた。

 折しも、本会理事でもある宮崎正弘氏が産経新聞の読書欄で紹介していたので、転載
してご紹介したい。中国をよくよく知る宮崎氏が絶賛している。      (編集部)


【12月2日 産経新聞】

『危ない中国 点撃(クリック)!』 驚きのエピソードが満載

                            評論家・作家 宮崎正弘

 産経新聞紙上で著者の福島香織・北京特派員は中国の奥地、砂漠の果て、荒野の闇を
縦横無尽に旅して率直な目撃記事を旺盛に書かれている。

 福島リポートが読者の意表を突く面白さ、斬新さを伴うのは、他紙の記者が見逃しが
ちな共産党幹部の汚職や、胡同の裏道の異臭漂う風景や、商店街のなかで本当にかわさ
れている物騒な会話、露店の裏で実際に何が食材で使われているか、母乳の替わりにコ
ーラを飲ませる母親は「だってコーラの方が高いから」(母乳より効き目がある?)な
ど、のけぞるような場面を生き生きと描くからだ。

 嬰児(えいじ)のスープを食する秘密のレストランもある。食事と性欲に貧欲(どん
よく)で、カネとなると目の色を変える人々が活写される。ゲテモノを含む食事に中国
人が拘(こだわ)る理由は、伝統的な「医食同源」という意識を越えて体制転覆の危機
意識が強迫観念としてつねに金持ち階級にあるからだと、その潜在的心理を突く。

 「百万の富を得ても、明日政権がかわれば没収される。だから財産を美味で栄養ある
高価な食品にかえて自分の血と肉にすることに没頭した。フカヒレ、アワビ、熊の手」
等々。ところが豚肉は化学薬品に汚染され、食塩には水銀、鉛が、上海蟹(しゃんはい
がに)とフカヒレは偽物のオンパレード、抗生物質がはいった牛乳等々。数え切れない
商道の無法!

 こうした猛毒食品に関して欧米ジャーナリズムが4月ころから報道していても、日本の
マスコミは福島報告以外ほとんどなかった。彼女の報道姿勢の辛辣(しんらつ)さと実
直な筆致は貴重だ。

 ところで本書は産経新聞外信報道の集大成に非ず。むしろ紙幅の関係で新聞に漏れた
記事を、おりおりに産経新聞のブログサイト「iza」につづり、そのなかの面白いエピソ
ードを体系的に編んだものである。全編を通してスピード感があり、一見粗野に見える
文体もブログ世代対象の媒体という特徴を勘案すれば、妙に納得できるのである。

福島香織著
ふくしま・かおり 平成14年春から産経新聞中国総局記者として北京に駐在。産経新聞
のブログサイト「iza」に「北京趣聞博客(ペきんこねたぶろぐ)」を連載中。(産経新聞
出版・1680円)


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