米国から8月に3度目となるエリック・ホルカムインディアナ州知事が訪台

 本日(8月22日)から、超党派の国会議員連盟「日華議員懇談会」会長の古屋圭司・衆議院議員(自民党)が同会事務局長の木原稔・衆議院議員を伴い台湾を訪問する。台湾では蔡英文総統や頼清徳副総統と会談し、李登輝元総統の墓参も予定しているという。

 この訪台は、石破茂・衆議院議員(自民党)、浜田靖一・衆議院議員(自民党)、長島昭久・衆議院議員(自民党)、清水貴之・参議院議員(日本維新の会)が7月27日から30日までの訪台に続く。

 驚いたことに、古屋議員たちに先んじて8月21日、米国からインディアナ州のエリック・ホルカム州知事(共和党)が訪台した。22日に蔡英文総統と会談する予定だという。

 米国からは、ナンシー・ペロシ下院議長の8月2日訪台から2週間も経たない8月14日に、上院外交委員会東アジア太平洋小委員会の委員長を務めるエドワード・マーキー上院議員(民主党)を団長とする米国議員団5人が訪台。それから1週間後のホルカム州知事と、立て続けに訪台している。

 中国はペロシ議長やマーキー上院議員の訪台に猛反発したが、ロイター通信はホルカム州知事の訪台には未だコメントを出していないと報じている。コメントが追いつかないほど各国議員団などの台湾詣でが続いているという見方もできそうだ。下記に日本経済新聞の記事をご紹介したい。

 ちなみに、バルト三国のリトアニアからも6月から8月にかけて訪台団が相次いだ。6月12日にはヨウィータ・ニューリップシエネ経済革新副大臣一行、6月22日からはエギディユス・ギエドライティス農業副大臣一行、8月7日には運輸通信省のバイシウケビチウテ副大臣らで構成される代表団が訪台している。カナダからは、10月に議員団が訪台するとカナダ自由党議員が表明している。

—————————————————————————————–米インディアナ州知事が台湾訪問 22日に蔡総統と面会【日本経済新聞:2022年8月22日】https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN213UM0R20C22A8000000/

 【ニューヨーク=大島有美子】米中西部インディアナ州で共和党のホルコム州知事が21日、台湾に到着した。同氏がツイッターで明らかにした。ロイター通信によると、22日に台湾の蔡英文(ツァイ・インウェン)総統と会談する予定だ。経済協力について話し合う。米民主党のペロシ下院議長の台湾訪問を機に神経をとがらせる中国が、台湾への圧力を強める可能性がある。

 ホルコム氏は訪台後に韓国も訪れる予定だ。政府関係者や産業界のリーダーと面会し、学術機関を回るという。インディアナ州は半導体産業を強化しており、投資を呼び込みたい考えだ。

 ロイターは21日、台湾の国防部(国防省)による情報として、中国の軍機5機が、台湾海峡の事実上の停戦ライン「中間線」を越えて台湾側に入ったと伝えた。軍機12機と軍艦5隻が台湾付近で行動していることも確認したという。

 8月2日にペロシ下院議長が台湾を訪問したのを機に、米要人の台湾訪問が相次いでいる。14日には米上下院の超党派議員団が訪問した。ホルコム知事の訪台はそれに続く。猛反発する中国はペロシ氏訪台直後から大規模な軍事演習を展開。14日も複数の中国軍機が中間線を台湾側に越えるなど圧力をかけており、緊張が高まっている。

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