日本が台湾に6度目のワクチン提供を行うべく調整中

 茂木敏充・外務大臣は10月15日の定例記者会見において「この度、各国からの追加支援要請を踏まえて、インドネシア及びフィリピンへ各200万回分、タイへ40万回分、ベトナムへ50万回分の追加供与を行うことを決定いたしました。これらのワクチンは本日以降、準備が整い次第、順次、輸送する予定であります。また、台湾についても追加供与を行うべく調整中であります」と述べ、台湾へ6度目のワクチン提供を調整していることを明らかにしました。

 日本はこれまで菅義偉政権下の2021年6月4日、台湾からの要請を受け、国内でライセンス生産したアストラゼネカ製ワクチン124万回分を初めて提供し、2回目は7月8日に113万回分、3回目は7月15日に97万回分、4回目は9月7日に6.4万回分、5回目は9月25日に50万回分、総計で390.4万回分を無償提供してきています。

 茂木外相によりますと「日本は既に2,500万回分のワクチン供与を行ってきました。ユニセフによりますと、これは世界第三位の実績」だそうで、「今後とも、国内のワクチン生産・使用状況、また各国・地域における感染状況やワクチンのニーズ等を勘案しながら供与を進めていきたい」とのこと。

 ワクチンに限らず、安全保障面などでもこういう頼もしい日本であり続けていただきたいものです。

◆外務省:茂木外務大臣会見記録(令和3年10月15日(金曜日)10時43分 於:本省会見室) https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/kaiken/kaiken4_001048.html

—————————————————————————————–日本が台湾にワクチンを6度目供与検討、外交部が感謝【台湾国際放送:2021年10月15日】https://jp.rti.org.tw/news/view/id/94270

 日本の茂木敏充外相が台湾にイギリスのアストラゼネカ製新型コロナウイルスワクチンを追加供与することを検討していると発表しました。これに対して、外交部は15日、日本側の深い友情と善意に歓迎と感謝を表明しました。

 外交部は、政府は、日本が台湾に新型コロナワクチンを五回無償提供したことに感謝するため、パルスオキシメーター10,000万台と酸素濃縮機1,008台を寄付し、日本の与野党の評価を受けた。日本による6度目の新型コロナワクチン供与は、台湾におけるワクチンの接種率向上の助けになるとし、政府と国民を代表して謝意を表明しました。

 外交部の欧江安・報道官は、台湾と日本は、密接な友好関係を保ち、人道救援と公衆衛生の分野で常に助け合っている。これは「まさかの時の友こそ真の友」の表れだけでなく、隣国同士の友好関係のいい模範にもなっていると説明しました。

 欧江安・報道官は、「台湾と日本は、自由、民主という普遍的な価値を共有している。日本は台湾にとって非常に重要な友人で、密接な関係にある信頼できるパートナーでもある。台湾が効果的な感染症対策を実施できるよう、日本政府がサポートしていることに感謝している。今後もこれまでの強固な基礎の上、双方の各分野における協力関係とパートナーシップを引き続き深めていきたい」と述べました。

 なお、15日時点では、日本はすでに台湾にイギリスのアストラゼネカ製新型コロナワクチンを5回、計390万4000回分無償提供してくれました。

※この記事はメルマガ「日台共栄」のバックナンバーです。


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