「入店お断り」という韓国人への思いやり  黄 文雄(文明史家)

【黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」:2021年7月20日】

*原題は「日本の飲食店は、韓国人への思いやりで「入店お断り」すべき」ですが、本誌掲載に当り「『入店お断り』 という韓国人への思いやり」と改題したことをお断りします。*読みやすさを考慮し、小見出しは本誌編集部が付したことをお断りします。

◆韓国の「ディスカウント・ジャパン」は日本にとってラッキー

 東京オリンピックの競技が今日から行われていますが、韓国の嫌がらせがひときわ目立っています。

 福島産の食材が選手たちの食事に使われることを懸念して、韓国のオリンピック委員会は、千葉県の「変なホテル舞浜 東京ベイ」の一部を借り切り、韓国から輸入した食材を使って選手たちへの弁当をつくるそうです。調理師14人と栄養士などが、1日あたり420食分の弁当をつくって選手たちに配達するとのこと。

 福島産の水産物などを輸入禁止にしている国は、韓国のみならず、台湾などいくつかあります。しかし、わざわざ国際競技の場で、あえてこのようなポーズをとるのは、「福島産の食材は危ない」ということを海外にアピールして日本を貶める「ディスカウント・ジャパン」の一端であるからです。

 その他、韓国選手団は選手村のマンションに豊臣秀吉の朝鮮出兵の際に日本軍と戦った李舜臣将軍の言葉をもじった「臣にはまだ5000万国民の応援と支持が残っています」という文言の横断幕を掲げ、国際オリンピック委員会(IOC)から政治的、人種的な宣伝活動だと警告されて、撤去するということも話題になりました。

 あまりに幼稚な振る舞いに、呆れている日本人も多いでしょうが、後々の影響をあまり考えずに軽薄な行動を起こすのも韓国人の特徴です。むしろ日本にとってはラッキーな部分もあります。

 というのも、そこまで韓国人が日本の食材を信頼していないということを示したことで、今後、日本人は韓国人をもてなす必要がなくなったからです。韓国から政治家や要人が来日した際、日本の食材でもてなすのはかえって相手にとって迷惑です。韓国から食材を持ち込んでもらって、自前の弁当を食べてもらいましょう。

 韓国の大統領が訪日しても、晩餐会は不要です。韓国から食材を持ち込んでもらい、一人で食べてもらいましょう。日本で行われるG20などの国際会議でも、韓国代表団だけには、食事を用意してはいけません。迷惑がられますから。

 日本側は「福島の食材が含まれることを懸念している韓国の皆さんは、当然、食べないですよね」という態度でいいのです。韓国は福島原発の処理水についても、自分たちの原発のことは棚に上げて、「危険だ」などと言い募っていますから、水も出さないほうがいいかもしれません。

 また、飲食店も、韓国人に配慮して「安心安全な福島産の食材を使っています。韓国の方はご遠慮ください」と張り紙するのも親切です。言うまでもなく、これはヘイトではありません。韓国人への思いやりです。

◆台湾に多い「韓国人お断り」

 台湾では「韓国人お断り」のタクシーや飲食店が少なくありません。

 以前のメルマガでも書きましたが、もともと台湾と韓国は、反ソ、反中、反共産主義の国として、また、新興工業国NIESの一員として、非常に親密でした。

 しかし、1992年、盧泰愚政権のときに韓国は中国との国交樹立を果たして台湾と断交します。そして、このときの韓国側の台湾への仕打ちは完全な「騙し討ち」でした。

 中韓国交樹立の動きを直前につかんだ台湾政府は、韓国が台湾と断交することを懸念して何度も韓国政府に確認していました。このときの韓国政府の答えは「断交など絶対にありえない」というものでした。

 台湾政府はその言葉を信じて、当時、国際市場でもまったく売れなかった韓国車5万台を買い取る約束をしたのです。

 ところが韓国は同年8月24日、電撃的に台湾との断交を発表し、韓国政府はソウルにある台湾大使館に対して、即日退去を命じました。

 まんまと台湾を騙し、ボロ車を売りつけることに成功した韓国側のメディアは、こぞって「騙し討ちが成功した」などと自画自賛したのです。

 断交後、韓国は台湾に対して徹底的な嫌がらせを行うようになりました。アジアスポーツ大会の主催国争いでは「韓国に譲らなければ台湾を大会から追放する」と脅し、あるいは国際会議から台湾の学生を排除するといったいじめが繰り返されました。台湾を国家として認めない中国の尻馬に乗って、国連やIMF(国際通貨基金)などの国際機関への加盟にも反対してきたのです。

 このようなだまし討や嫌がらせを受けてきたため、台湾人には嫌韓意識が高いのです。また、今回のような日本への嫌がらせも、韓国ならありうることだと、驚きもありません。

◆韓国の英雄・李舜臣の悲惨な末路

 中華の国々の人々は、古今からたいてい「官と民」(人と民)の文化を明確に区分けており、排外と独尊が伝統的風土となっています。そして、いじめは中華の官の文化がバックボーンとなっています。小中華である朝鮮の性格については、ダレ神父の『朝鮮事情』にも詳しく書かれています。

 台湾とソウルの両方に駐在した経験のある日本のメディア人に感想を聞いたことがありますが、「天国と地獄だ」と述べていました。韓国では、反日教育に毒された小学生以下の子どもから、「跪け」と罵られることがあるとのことでした。

 それはともかく、韓国では、安重根や尹奉吉といったテロリストばかりが義士と仰がれ、あるいは騙し討ちしたような人物が英雄と崇められています。豊臣軍を撃退したという李舜臣もその一人です。

 李舜臣は、最初は輸送船を襲って効果をあげたものの、日本水軍が警戒して船を武装化すると次第に勝てなくなり、最後は、秀吉の死によって明とのあいだで講和を結び撤退しようとする日本軍に奇襲をかけるという卑怯な戦法を取ったものの、逆襲されて戦死したという人物です。

 韓国人選手団は、選手村のマンションに李舜臣の言葉を掲げましたが、これはいずれ韓国側が逆襲されて頓死するという未来を暗示しているかのように思えて仕方ありません。

──────────────────────────────────────※この記事はメルマガ「日台共栄」のバックナンバーです。


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