中国は、生物原理の「譲り合いの精神」を持ち合わせず、「俺さえ良ければそれでいい」という自己中心的な癌細胞とそっくりだと解析し、警鐘を鳴らした前著『中国ガン』から8年、習近平体制下で起こった新型コロナ肺炎(武漢ウイルス)の世界的蔓延により、中国の癌体質を世界がようやく認識するようになったと指摘。
中でも、その深刻さに気づき、40年も続いた対中宥和政策を転換、中国との対決に舵を切ったのが米国のトランプ政権で、中国に貿易制裁を加えることで始まった米国のパラダイム転換を裏づけるペンス副大統領、レイFBI長官、バー司法長官、ポンペオ国務長官の演説内容などを詳しく紹介し、説得力に富む解説を展開。
一方、日本は自主防衛や憲法改正を成しえない原因は独立心の欠如にあると指摘するも、李登輝元総統が示した「日台共栄」の理念に言及、日本を励まし続けた理由を明かしつつ、日本こそ中国癌を無害化できる「矛」を持っていると説く、日本覚醒の書。
林建良(りん・けんりょう)1958年(昭和33年)、台湾・台中市生まれ。1987(同62)年、日本交流協会奨学生として来日。1994年、東京大学医学部博士課程修了。医学博士。2001年6月、在日台湾同郷会会長の折、日本において在日台湾人の外国人登録証明書の国籍記載「中国」の「台湾」への改正をめざした「正名運動プロジェクト」を発足。「台湾正名運動」の発案者。現在、メルマガ「台湾の声」編集長、日本李登輝友の会常務理事、日米台関係研究所理事、台湾独立建国聯盟日本本部中央委員、台湾団結聯盟日本代表、在日台湾同郷会顧問。著書に『日本よ、こんな中国とつきあえるか?─台湾人医師の直言』『中国ガン─台湾人医師の処方箋』『中国癌との最終戦争』など。共著に『中国の狙いは民族絶滅』『台湾を知ると世界が見える』など。
令和2年(2020年)10月20日
日本李登輝友の会
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【勉誠出版 発行:2020年9月30日 定価:1,650円(税込) 四六判・並製・240頁】
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